越婢加朮湯(えっぴかじゅつとう)のどがかわき、むくみがあり、尿量が減少し、尿が出にくい患者さんに使われます【医療用】

越婢加朮湯は陰・陽でいえば陽の患者さん。 比較的体力のある初期の症状の患者さんに用いられます。

気・血・水でいえば『水毒』の患者さん、 水毒は体内の水分のバランスの崩れた状態(過不足による)を指します。


二日酔い、熱中症、激しい下痢などは脱水による『水毒』と考え

むくみ・胸水・胃内停水(おなかがチャポチャポする)などは水分過剰の『水毒』としてとらえます。


要するに水をさばく漢方薬が効果を示す症状を『水毒』といいい越婢加朮湯はこのような患者さんに用いられます。


効果・効能

腎炎、ネフローゼ、脚気、関節リウマチ、夜尿症、湿疹


副作用

病後の回復期体力の低下しているときに副作用は出やすく

食欲不振や不眠を強くすることがあります。



製剤
越婢加朮湯エキス顆粒(2.5g/包)



用法・用量

1日7.5gを2〜3回に分割し、食前又は食間に経口投与する。


成分・分量

本品7.5g中、下記の割合の混合生薬の乾燥エキス3.25gを含有する。 

日局セッコウ   8.0g 

日局マオウ    6.0g 

日局ソウジュツ  4.0g 

日局タイソウ   3.0g 

日局カンゾウ   2.0g 

日局ショウキョウ 1.0g


本漢方薬はツムラ・コタロー・JPSが販売していますがここではツムラのみを紹介しました。


薬の千夜一夜物語 漢方薬編

ヨーロッパでは漢方薬のようにハーブを処方箋薬として使います。 インドにはアーユルベーダを利用した医学があります。 日本の漢方医学は中医学とは異なり西洋医学の考え方を織り込んだ漢方薬です

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