黄耆建中湯(おうぎけんちゅうとおう)  虚弱体質(小児)や病後の体力の回復を助けるのに使われます。【医療用のみ】


証という体の状態を示す概念では虚証、寒症にあたる人(虚弱、冷え)がこの薬の患者さんです。


病後の衰弱、皮膚炎、腹痛、冷え症等に効果が期待できます。


黄耆建中湯の中ですが体の中心部を指し漢方では胃腸を表します。  建中湯には体の中心である胃腸を健康にするという意味が込められています。


体内エネルギーの消耗を防ぎ、虚弱体質や病後の体力の回復に効果を発揮します。



効能・効果

虚弱体質、病後の衰弱、ねあせ


副作用

偽アルドステロン症(アルドステロン『ホルモン』が増えていないのに増えているかのような症状を示し、高血圧、低カリウム血症、カリウム喪失などがおこります)がまれにみられます。

 原因は成分中の甘草に含まれるグリチルリチンと考えられており、多くの漢方薬(約7割)が甘草を含むため服用量等に注意が必要です。


製剤
ツムラ黄耆建中湯エキス顆粒 3.0g/包


用法・用量

通常本品1日18.0gを2~3回に分割し、食前または食間に服用します。


成分・分量

本品18.0gに下記混合生薬4.75gと日局コウイ10.0gを含有します。

日局シャクヤク  6.0g 

日局オウギ    4.0g 

日局ケイヒ    4.0g 

日局タイソウ   4.0g 

日局カンゾウ   2.0g 

日局ショウキョウ 1.0g


*はサツマイモのでデンプンを加水分解して糖化したもので体力・気力を高める






★ツムラ・クラシエ以外に一般用薬を作っている会社はありますが省略します。

薬の千夜一夜物語 漢方薬編

ヨーロッパでは漢方薬のようにハーブを処方箋薬として使います。 インドにはアーユルベーダを利用した医学があります。 日本の漢方医学は中医学とは異なり西洋医学の考え方を織り込んだ漢方薬です

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