ステロイド製剤の塗り薬(その7)メサデルムの効果って?

メサデルムとは

メサデルムの一般名はデキサメサゾンプロピオン酸エステルです。


デキサメサゾンの17位、21位にプロピオン酸基がエステルとして導入されており、正確にはデキサメサゾンジプロピオン酸エステルと表記すべきかと思いますがなぜかジは省略されています。


効果

クラスⅢ strong(効果の強い)に分類されるステロイド剤です。


製剤

軟膏剤、クリーム剤、ローション剤が発売されています。


最後に

メサデルムはデキサメサゾンに二つのプロピオン酸をエステル結合した化合物です。  デキサメサゾンには吉草酸エステルもありボアラの商品名で発売されています。 こちらもクラスⅢ strong(効果の強い)に属するステロイド剤です。


わかりやすく書くと

メサデルム  デキサメサゾンプロピオン酸エステル  クラスⅢ

ボアラ    デキサメサゾン吉草酸エステル     クラスⅢ


同じ、デキサメサゾンのエステル違いがメサデルムとボアラです。


ここですでに紹介しましたが、

リンデロンDP ベタメタゾンジプロピオン酸エステル  クラスⅡ

リンデロンV ベタメタゾン吉草酸エステル       クラスⅢ


ベタメタゾンとデキサメタゾンは非常によく似た構造式を持つステロイドでエステル化部位も全く同じです。


しかし、メサデルムの効果はボアラと同じクラスⅢです。

一方リンデロンの場合はリンデロンDPはクラスⅡ(効果の非常に強い)ステロイド剤です。


化合物の構造活性相関には興味深いものがあります。


薬の千夜一夜物語 漢方薬編

ヨーロッパでは漢方薬のようにハーブを処方箋薬として使います。 インドにはアーユルベーダを利用した医学があります。 日本の漢方医学は中医学とは異なり西洋医学の考え方を織り込んだ漢方薬です

0コメント

  • 1000 / 1000