1日1回の薬って? (徐放性製剤の解説)

もっとも飲み忘れの少ない製剤は1日1回の薬。 (日本医師会調べ)

1日3回の場合、仕事をしている人は昼食後の薬は飲み忘れる確率が最も高い。


前回説明したように、体内に入った薬はゆっくりと分解して無毒化されるわけで1日1回~3回となる。

1日4回という薬もある。


しかし、製剤的工夫によって1日1回に改良することが可能である。

上が普通の錠剤、下が徐放性の錠剤を服用した時のイメージである。



もし全く壊れない錠剤を飲むと24時間で消化管内を通過して便とともに体外に排泄される。



もちろん、錠剤に限ったことではなく人の体は24時間で食物を消化吸収して排泄されるようにできている。


毎日の快便は健康な証拠(^◇^)

つまり、ゆっくり壊れる錠剤を作れば、24時間ゆっくりと有効成分を消化管内で出し続け、1日1回投与の錠剤となる。


ゆっくり壊れる錠剤は血液中に薬が急速に入ることがないため、副作用の発現頻度が低くなる薬もある。


最後に

1日1回の飲み薬は飲み忘れが少ない!

という一言で締めくくりたい!

薬の千夜一夜物語 漢方薬編

ヨーロッパでは漢方薬のようにハーブを処方箋薬として使います。 インドにはアーユルベーダを利用した医学があります。 日本の漢方医学は中医学とは異なり西洋医学の考え方を織り込んだ漢方薬です

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