1日1回の薬と3回の薬なにが違うの?

薬がどれだけ体の中に留まっているかで決まるのです。

一般論だが、病気でない人にとって薬は毒。

インスリンは糖尿病の人にとっては薬だが、正常な人が注射したら糖分不足になって昏睡状態になる。

正常な血圧の人が降圧剤を飲むと低血圧になりめまいや倦怠感に悩まされる。 


しかし人間の体は異物を速やかに体外に排除する。


人類が現在のように肥満による成人病に苦しむようになってからまだ100年もたっていない。

およそ食べれそうなものはすべて口の中に入れてきたはずである。


消化管は栄養素を体内に取り込み生命活動を維持する。

毒を含む食物も多くあり、少量なら、素早く体外へ排除することで生き残ってきた。


錠剤の場合で考えてみよう。

口から飲んだ錠剤は胃の中で形が崩れ有効成分を放出して腸に運ばれる。

腸には腸内細菌がいて栄養素以外のものは分解してしまう。

腸内細菌で分解されなかった薬はまず肝臓に運ばれて分解される。


やっとの思いで分解を免れた薬は体内で水溶性の高い物質に変えられて尿とともに排泄される。

つまり人の体は栄養以外のものを排除するための何重もの防御機構をもっている。


この防御機構により1日1回~3回という薬が出来上がる。



最後に

世界で初めての合成の医薬品は1899年バイエル社のアスピリン。(Wikipedia参照)


つまり人間が様々な薬を飲み始めてまだ120年ほど。


1万年後の人類は必要な薬を長く体内にとどめれるように進化しているかもしれないですね(^^)/

薬の千夜一夜物語 漢方薬編

ヨーロッパでは漢方薬のようにハーブを処方箋薬として使います。 インドにはアーユルベーダを利用した医学があります。 日本の漢方医学は中医学とは異なり西洋医学の考え方を織り込んだ漢方薬です

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