急速に進歩している吸入剤について(その12)

本日は 吸入剤 その12 です。


吸入剤のデバイスの再整理を行います。


①加圧式定量噴霧吸入器 (pressurized meterdose inhaler:pMDI)


②ドライパウダー吸入器(dry powder inhaler:DPI)


③ソフトミスト吸入器 (soft mist inhaler:SMI)


大きく上記3種類に分類されます。




①のpMDIはいわゆるエアゾール剤です。   


弁を有する容器に噴霧剤(液化ガス)と有効成分(液体)が缶内に入っており弁を押すと定量の薬剤がガスの力によって押し出されます。


利点

① 強制的に薬剤が噴霧されるため呼吸機能が低下している患者さんでも使える。

② 小型軽量で持ち運びしやすい


欠点

① 呼吸のタイミングと噴霧のタイミングを合わせるのに大変(2秒間吸い込み5秒間息を止める)

② 口の中全体に広がり残留ステロイドの原因となる

③ 有効成分の溶媒(エタノール)が喘息発作の引き金となる

④ 中の圧力が漏れないように弁が硬すぎる



②のDPIは種類も多いため明日以降に・・・・・・・




③のSMI:ソフトミスト吸入器はレスピマットのことです。


商品としては、スピリオルト™レスピマットとスピリーバ™レスピマットの2種類だけでベーリンガー社から発売されています。 


液体を噴霧ガスを用いずに機械的に細かい霧にして噴霧します。


利点

① ゆっくりと肺全体にいきわたるように設計されている

② 肺機能の低下した患者さんでも使える


欠点

① 液体を噴霧時に機械的に細かい霧状にするため使用時毎にかなりの力

で操作する必要がある。

② タイミングを合わせずらい(5秒間吸い込み5秒間息を止める)

薬の千夜一夜物語 漢方薬編

ヨーロッパでは漢方薬のようにハーブを処方箋薬として使います。 インドにはアーユルベーダを利用した医学があります。 日本の漢方医学は中医学とは異なり西洋医学の考え方を織り込んだ漢方薬です

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