鎮痛薬を組み合わせた配合錠って種類がいっぱい

昨日はイブプロフェン+アセトアミノフェンの配合錠でしたが


本日は


イブプロフェン+エテンザミド


の2種類の鎮痛薬の配合錠の紹介です。


エテンザミドは世界初の合成の医薬品 アスピリンと同系統、サリチル酸系の消炎鎮痛剤です。


効果はアスピリンと同じくらいですが体内ですぐにサリチル酸にもどるアスピリンと比べ、エテンザミドはサリチルアミドになるので胃腸管への刺激性は少ないと言われています。

ナロンエースロイヤル頭痛薬™  (大正製薬) 

【有効成分】 

イブプロフェン      150mg

エテンザミド       500mg 

酸化マグネシウム     50mg  

2錠中 

【製剤】 

フィルムコート錠 

【用法用量】 

1回2錠 1日3回まで   (4時間以上空けて服用) 

【薬効】

 頭痛、生理痛、歯痛、咽喉痛、関節痛、神経痛、腰痛、筋肉痛等 、発熱時の解熱 

【副作用】

 皮膚症状 (かゆみ、発疹等)、吐き気、食欲不振、めまい、動悸、息切れ、出血等 

【注意】

 アレルギー症状に注意して他の解熱薬、風邪薬等との併用は避けること

【特徴】

 イブプロフェンとエテンザミドの組み合わせに胃粘膜を守る酸化マグネシウムを配合しています。 なおエテンザミドの配合量(1日1500mg)は1日最大量です。


ナロンエースT™  (大正製薬) 

【有効成分】 

イブプロフェン      144mg 

エテンザミド       84mg 

ブロムワレリル尿素    200mg

無水カフェイン       50mg     

2錠中 

【製剤】 

フィルムコート錠 

【用法用量】 1回2錠 1日3回まで   (4時間以上空けて服用) 

【薬効】

 頭痛、生理痛、歯痛、咽喉痛、関節痛、神経痛、腰痛、筋肉痛等 、発熱時の解熱 

【副作用】 

皮膚症状 (かゆみ、発疹等)、吐き気、食欲不振、めまい、動悸、息切れ、出血等 

【注意】

 アレルギー症状に注意して他の解熱薬、風邪薬等との併用は避ける。  車の運転は避けること。

【特徴】 

ナロンエースロイヤル頭痛薬より、イブプロフェン、エテンザミドとも配合量は少なめですが、ブロムワレリル尿素(鎮静剤)が配合され痛み全般に作用します。  なお、ブロムワレリル尿素には習慣性があるので乱用は禁物です。 また無水カフェインの配合目的は眠気防止ではなく鎮痛補助作用を期待したものです。



ナロンA™  (大正製薬) 

【有効成分】 

イブプロフェン      144mg

 エテンザミド       84mg 

ブロムワレリル尿素    200mg 

無水カフェイン       50mg    

2錠中

以下同じ



ナロンエースR™  (大正製薬) 

【有効成分】 

イブプロフェン      144mg 

エテンザミド       84mg 

ブロムワレリル尿素    200mg 

無水カフェイン       50mg 

乾燥水酸化アルミニウムゲル 66.7mg   

2錠中 

【製剤】 

フィルムコート錠 

【用法用量】 1回2錠 1日3回まで   (4時間以上空けて服用) 

【薬効】 

頭痛、生理痛、歯痛、咽喉痛、関節痛、神経痛、腰痛、筋肉痛等 、発熱時の解熱 

【副作用】 

皮膚症状 (かゆみ、発疹等)、吐き気、食欲不振、めまい、動悸、息切れ、出血等 

【注意】 

アレルギー症状に注意して他の解熱薬、風邪薬等との併用は避ける。  車の運転は避けること。 

【特徴】 

ナロンエースT™やナロンA™に乾燥水酸化アルミニウムゲルを加えた処方です。  痛み全般に作用する配合錠に胃粘膜頬後作用のある乾燥水酸化アルミニウムゲルが追加されています。

最後に

イブプロフェンは第2類医薬品で手に入れやすくまた子宮への移行性が良いため生理痛にもよく使われます。   飲みすぎは禁物ですが、自己管理(セルフメディケーション)ツールの一貫として常備しておきたい薬です。

薬の千夜一夜物語 漢方薬編

ヨーロッパでは漢方薬のようにハーブを処方箋薬として使います。 インドにはアーユルベーダを利用した医学があります。 日本の漢方医学は中医学とは異なり西洋医学の考え方を織り込んだ漢方薬です

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