気軽に買えるアレジオン™20と医療用のアレジオン™錠20mgを比較してみた。
本日はアレジオン™20(エスエス製薬)とアレジオン™錠20mg(日本ベーリンガーインゲルハイム株式会社)の比較をしてみました。
ベーリンガーインゲルハイム社は医薬品業界に携わる人以外にはあまり知名度は高くありませんが、ドイツに本社を置く、大手の製薬会社です。
アレジオン™はエピナスチン(一般名)を含む製剤の商品名で、ベーリンガーインゲルハイム社がその商標を保有しており、エスエス製薬はライセンスを受けて使用しています。 製剤添加剤には全く同じものが使われています。
なお、アレジオン™の製剤処方は特殊で(特にフィルム処方)偶然一致することなどありえない処方です。
エピナスチンは第2世代の抗アレルギー薬で効果も鋭くまた眠くなりにくい薬で、しかも第2類医薬品で気軽に購入が可能です。
アレジオン™20 (エスエス製薬株式会社)
【有効成分】
エピナスチン塩酸塩 20mg
1錠中
【製剤】
フィルムコート錠
【製剤添加物】
無水ケイ酸、乳糖、ヒプロメロース、ポビドン、アクリル酸エチル・メタクリル酸メチルコポリマー、マクロゴール、シリコーン樹脂、ステアリン酸Mg、タルク、酸化チタン、トウモロコシデンプン
【用法用量】
成人(15歳以上) 1回1錠 1日1回
15才未満は使用不可
【薬効】
花粉、ハウスダストなどによるくしゃみ、鼻水、鼻づまり
【副作用】
皮膚症状 (かゆみ、発疹等)、吐き気、めまい、頻尿、排尿困難、血圧上昇等
【注意】
アレルギーによるショック症状に注意して用いる。 他の抗アレルギー薬との併用は避ける
【特徴】
優れた効果と眠くなりにくい第2世代の抗アレルギー薬
アレジオン™20mg錠
(日本ベーリンガーインゲルハイム株式会社)
【有効成分】
エピナスチン塩酸塩 20mg
【製剤】
フィルムコート錠
【製剤添加物】
軽質無水ケイ酸、ポビドンK25、ステアリン酸マグネシウム、乳糖水和物、トウモロコシデンプン、ヒプロメロース、アクリル酸エチル・メタクリル酸メチルコポリマー、マクロゴール6000、タルク、酸化チタン、シリコーン樹脂
【用法用量】
成人には 1回1錠 1日1回 経口投与する
なお年齢 ・症状により適宜増減する
【効能・効果】
気管支喘息
蕁麻疹、湿疹・皮膚炎、痒疹、皮膚そう痒症 、尋常性乾癬
アレルギー性鼻炎
【副作用】
眠気、口喝、倦怠感、胃部不快感等
【重大な副作用】
肝機能障害のある患者には慎重に投与する
最後に
エピナスチンは脳内に移行しにくい性質を有しており、眠気の出にくい優れた薬です。
ただ、眠くなるという抗アレルギー剤の一般的な副作用が、従来に比べて弱いこの薬ですが、眠くなりにくいという表現にとどめる必要があるそうです。
大日本住友製薬在職中にエバステル™の開発が行われていたのですが、その時に眠くならないという言葉は、過剰な表現となることを知りました。
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