パリエット™錠(ラベプラゾール) ピロリ菌除菌にも使われる抗潰瘍剤


パリエット™錠は1997年に発売された日本生まれ(エーザイ)の古い薬ですが、アモキシシリン・クラリスロマイシンと併用することでピロリ菌除去にも使われていて、現在でもよく使われているPPI(プロトンポンプ阻害薬)です。

効能・効果

胃潰瘍・十二指腸潰瘍・吻合部潰瘍・逆流性食道炎・ヘリコバクターピロリの除菌の補助


用法・用量

胃潰瘍・十二指腸潰瘍・吻合部潰瘍 1回20mgを1日1回

逆流性食道炎  1回20mgを1日1回


作用機序

プロトンポンプ(H+、K+-ATPase)のSH基を修飾して酵素活性を阻害し、酸分泌を抑制する。


重大な副作用

ショック・アナフィラキシー

汎血球減少・無顆粒球症・劇症肝炎・黄疸・間質性肺炎


有効成分

ラベプラゾールナトリウム


製剤

パリエット™錠5mg

パリエット™錠10mg

パリエット™錠20mg


薬価

パリエット™錠5mg     50.5円/錠

パリエット™錠10mg    90円/錠

パリエット™錠20mg   169.2円/錠


ラベプラゾールNa錠10mg「サワイ」  48.3円/錠 

ラベプラゾールNa錠20mg「サワイ」  94.3円/錠


最後に

下のイラストは胃の中のピロリ菌のイメージです。  胃癌の8割はピロリ菌が原因と言われています。


さて、ピロリ菌除菌の補助にも使われるこのお薬は、胃酸に弱い性質を持っています。  そのため錠剤は腸溶性(胃の中で溶けない)コーティングがなされています。


割線もありませんし半分に割ると効果がなくなってしまいます。


薬の千夜一夜物語 漢方薬編

ヨーロッパでは漢方薬のようにハーブを処方箋薬として使います。 インドにはアーユルベーダを利用した医学があります。 日本の漢方医学は中医学とは異なり西洋医学の考え方を織り込んだ漢方薬です

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