緊急事態宣言の延長を受けて! 薬剤師として思うこと
昨日、安倍首相により緊急事態宣言の5月いっぱいの延長が発表されました。
すでに、何度も本ブログに書いてきたように感染症による人口の減少はしばしば戦争による人口の減少を上回ってきました。
これらの事実は多くの人が今回の新型コロナの流行を受けて再認識していると思います。
一方世界経済ですが、実体経済に先駆けて動くと言われる株価はニューヨーク市場、東京市場とも回復傾向にあります。
もちろん明日、再度大暴落が起こるかもしれませんが、、、、、、、、、、、
何が言いたいかと言えば、
新型コロナの流行を受けて人類は新たな世界を模索している
ということです。
世界的歴史学者・哲学者であるユヴァル・ノア・ハラリ氏が3月15日 アメリカTIME紙に
「人類はいかにコロナウィルスと闘うべきかーーーーーー今こそグローバルな信頼と団結を」
と題した記事を寄稿しています。
今まで、アビガン、レムデシビルの解説を通じて人類を救う薬となりうると書いてきました。
それは、重症者の死亡率を大きく下げるという意味です。
しかし、感染者の増加に対しては接触を避ける以外に方法はなく経済を救うという意味ではありません。
もっと言えば集団免疫の獲得を新型コロナの出口だとすれば、ワクチンの開発が不可欠であることは方向転換したイギリスなどの例をみても明白です。
【解説】なぜイギリスは方向転換したのか 新型ウィルス対策 NEWS JAPAN 3月23日
そして、ワクチンの開発にはまだ3年~5年かかります。
理由は抗ウィルス薬開発と同じく、安全性の確立には大規模な臨床試験が必要だからです。
アフターコロナの世界などと題した記事をよく見かけますが
むしろ
コロナとともに生きる世界
が正しい表現ではないでしょうか?
「Life find a way」
ウィルスだって画期的治療薬やワクチンが開発されれば、変異して生き残る手段を模索します。
コロナウィルスだけでもSARSウィルス、MERSウィルスと21世紀に入ってから3種類めです。
過去大流行して人類に危機をもたらしたものには、インフルエンザウィルス、天然痘、麻疹、風疹、AIDSなどがあります。
コロナウィルスがこれらのウィルス程度にまで克服されても、また新たなウィルスが出現するかもしれません。
生命かどうか微妙な存在のウィルスだって自らの生き残りの道を模索しているのです。
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