アンチエイジング(女性編 5)ビーソフテンってどう?
今日はヒルドイドのジェネリック医薬品であるビーソフテンについてです。
このビーソフテンというジェネリック薬ですが、製剤的な工夫をしてヒルドイドと明確な差別化を図っています。
今日は、美容目的に使うならどちら???
製剤の解説をしますので答えは皆さん自身で
ヒルドイドは(株)マルホという外用剤に特化した製薬会社が日本では製造販売しています。
一方、ジェネリック薬であるビーソフテンは帝国製薬というやはり外用剤がメインの製薬会社が製造販売する薬です。
有効成分はジェネリック薬であるから当然ヒルドイドと同じでヘパリン類似物質です。
ヒルドイドもビーソフテンも医薬品で、美容目的に作られた化粧品ではありません。
ここで、化粧品と医薬品どちらが安全性が高いのかですが答えは明確で化粧品です。
もちろんいい加減に作られた化粧品は別にしての話です。
化粧品の方が安全だという理由は化粧品に添加が許された添加物はすべて医薬品にも用いることができます。 更に医薬品には添加物の表示義務がありません。
また、病気を治すための医薬品と健康な人が使う化粧品とは根本的な考え方に違いがあります。
したがって、今日は単純にヒルドイドソフト軟膏とビーソフテンクリームの処方比較を行います。
ヒルドイドの基剤はスクワラン、流動パラフィン、セレシンそして白色ワセリンが入っています。
一方 ビーソフテンクリームはセタノール、ワセリン、流動パラフィンです。
比較すると、ヒルドイドソフト軟膏は流動パラフィン以外は天然物由来物質ですがビーソフテンクリームはすべて石油化学製品由来物質です。 出来上がりはどちらもW/O型の乳剤性のクリーム剤です。
次に水溶性物質はヒルドイドがグリセリン、一方ビーソフテンがプロピレングリコール
こちらも同じくヒルドイドは天然物由来ビーソフテンは石油化学製品です
さらに界面活性剤ですが
ヒルドイドにはサラシミツロウとグリセリン脂肪酸エステルが
ビーソフテンにはステアリン酸マクロゴールが添加されています
これも同じくヒルドイドは天然物由来、ビーソフテンは石油化学製品です。
最後にどちらも保存剤が添加されています。
ヒルドイドにはジブチルヒドロキシトルエン、エデト酸ナトリウム水和物、パラオキシ安息香酸エチル、パラオキシ安息香酸プロピルの4種類が含まれています。
一方ビーソフテンはパラ安息香酸ブチル、パラ安息香酸メチルの2種類だけです。
以上の結果をみて判断を下すのは皆さんです。
最後に両処方を要約して終わります。
ヒルドイドソフト軟膏:天然物由来成分だけで出来ているけど、不安定なので添加物で安定性を確保している
ビーソフテンクリーム:石油化学製品が主原料、しかし安定性は良いので、保存剤としては防腐剤のみ
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