漢方薬(その10)桂枝茯苓丸 肝斑に(アメリカでも臨床試験を)
桂枝茯苓丸は
肝斑の薬です。 肝斑の最も代表的な治療薬はトラネキサム酸です。
トラネキサム酸は止血剤としての働きがあり肌の内側からシミを抑制するものです。
効果
トラネキサム酸と同様に血行を改善することで肌の内側から肝斑を治療するこれが桂枝茯苓丸です。
即効性は期待できませんがトラネキサム酸の持つ強い副作用は桂枝茯苓丸にはありません。
また、桂枝茯苓丸は血行を改善し体内環境を正常化させ肝斑に効果を示すとともに冷え性やのぼせといった体温の異常を正常に戻す効果もあり、生理痛にも効果があります
成分
ケイヒ 3.0g
シャクヤク 3.0g
トウニン 3.0g
ブクリョウ 3.0g
ボタンピ 3.0g
の割合の混合生薬の乾燥エキス1.75gが含まれます
その他、
軽質無水ケイ酸(粉末の流れを良くする)ステアリン酸マグネシウム(粉末の滑り良くする)乳糖水和物(粉末の大きさを整える)
以上の添加物を含みます
1日に7.5gを2~3回に分けて服用します
最後に
アメリカで「更年期障害におけるのぼせ」の治療薬としてツムラによって大規模な臨床試験がアメリカで行われました。
結果はプラセボ(ニセ薬)との比較で改善効果は認められたものの期待されたほどではなく
残念ながらアメリカでの開発は2007年中止されました。
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