アトピーの塗り薬(その1)リンデロンVG 塗り薬の基本とは。。。

リンデロンVGとは

リンデロンVGですが、ステロイドのベタメタゾンとゲンタマイシンと二つの成分を配合した、塗り薬のいわゆる合剤です。 


リンデロンVGには3種の製剤があります。  軟膏、クリーム、ローションです。  まず軟膏ですが、この製剤は塗り薬の中で最もポピュラーな製剤です。   



成分について

 一般にステロイドはアトピー等の炎症を起こした皮膚の赤みを和らげ、痒みや痛みを除きます、ステロイドには強力な抗炎症効果がありますが、免疫力を落とすため細菌感染が起こしやすくなります。

  そこでリンデロンVGには抗生物質のゲンタマイシンが配合されています。 炎症を起こした皮膚に用いられ、アトピーの他あせも治療などに用いられます



製剤について

  界面活性剤は一般に皮膚刺激性を持っています。  クリーム剤は界面活性剤を使うことなく作ることはできません。


  塗り薬を塗る患者さんの皮膚はダメージを受けている皮膚が多いわけで、保護効果もある軟膏剤が最も好まれます。


  しかし、軟膏剤は油を基剤として用いているので、ベタベタした使用感であまり使い心地の良いものではありません。 

 

 

最後に

 ベタツキ感のないクリーム剤が使用感から好まれますが、刺激性があるため、傷のある皮膚や、ジュクジュクした箇所に使うことはできません。

 

 使い勝手は悪いですが、軟膏剤がもっともアトピー性皮膚炎に適した剤型といえるでしょう。

薬の千夜一夜物語 漢方薬編

ヨーロッパでは漢方薬のようにハーブを処方箋薬として使います。 インドにはアーユルベーダを利用した医学があります。 日本の漢方医学は中医学とは異なり西洋医学の考え方を織り込んだ漢方薬です

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