ステロイド製剤の塗り薬(その5)ユニークな製剤を持つネリゾナ

ネリゾナとは

ネリゾナですがアンテベートとほぼ同じ効果でvery strongに分類されます。


バイエル薬品(ドイツ)から発売されており一般名はジフルオロコルトロン吉草酸エステルでアンテベートと同じく、ハロゲン化ステロイドです。


製剤

このネリゾナにはアンテベートと同じく軟膏剤、クリーム剤、ソリューション(液剤)の製剤があります。


アンテベートはローション剤(液剤)でしたが。。。。。。。。。。



ユニークな製剤とは

ネリゾナにはユニバーサルクリーム剤というユニークな製剤が存在します。

この製剤、通常のクリーム剤とは逆の構造をしています。


通常のクリーム剤(アンテベートも)はO/w型の乳剤です。 しかし、ユニバーサルクリーム剤はW/O型の乳剤でできています。


下の図のように油の中に水が均一に分散しているクリーム剤です。

したがってネリゾナユニバーサルクリームは軟膏と同じように保護効果を持ちながら

ベタつき等の使いにくさのない製剤となっています。


ユニバーサルクリーム剤の利点

適用箇所は乾いた皮膚からじゅくじゅくした皮膚まで広く塗布することが可能です。

ただし、界活性剤が入っているので刺激性が強く傷口などへの塗布はできません。

しかし、薬の浸透性に関しては軟膏剤より強く、速やかな浸透が期待できます。


最後に

W/O型とO/W型の乳剤は界面活性剤の種類を変えることにより作り分けることが可能ですが。


地球上では重力があるため界面活性剤がないと分離してしまう水と油ですが、宇宙空間では完全に混ざりあいます。


下はナショナルジオグラフィック社のホームページに掲載されていた動画です。 

薬の千夜一夜物語 漢方薬編

ヨーロッパでは漢方薬のようにハーブを処方箋薬として使います。 インドにはアーユルベーダを利用した医学があります。 日本の漢方医学は中医学とは異なり西洋医学の考え方を織り込んだ漢方薬です

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