ステロイド製剤(リンデロンたち)製剤もいっぱいあって・・・?(2)

塗り薬(眼科、耳鼻科)

 リンデロン点眼液0.01%、 

リンデロン点眼・リンデロン点耳・点鼻液0.1% 、

 点眼、点鼻用リンデロンA液 眼、耳科用リンデロンA軟膏 


塗り薬(皮膚科)

 リンデロンV軟膏、リンデロンVクリーム、リンデロンVローション

 リンデロンVG軟膏、リンデロンVGクリーム、リンデロンVGローション

 リンデロンDP軟膏、リンデロンDPクリーム、リンデロンDPゾル


製剤の説明

塗り薬(眼科、耳鼻科)

 使用した局所での効果を期待して用いる製剤(投与量は低い)で、粘膜に使う製剤であるので、皮膚にぬる薬に比べて血液中へ移行する薬物量は多く(経口剤や坐剤と同程度)、刺激性に対して敏感(経口剤や坐剤より)。 


リンデロンやリンデロンAは注射や、経口剤、坐剤と同じ種類の弱いステロイド剤が用いられています。  

眼の炎症性疾患(眼瞼炎、結膜炎、角膜炎等)治療、外耳、中耳、上気道のアレルギー疾患(外耳炎、中耳炎、アレルギー性鼻炎等)の治療に用いられます。


塗り薬(皮膚科)

リンデロンには3種類がありますが、いずれも軟膏、クリーム、ローション剤の3種類が発売されています。

軟膏は油にリンデロンを溶かしてあるだけでべとつき感があり使いにくいが、とれにくく、効果も出やすく(保護効果がある)刺激性もすくない、クリーム剤は、界面活性剤が含まれているので、使いやすいが刺激性は強く薬物浸透性が高いので傷口などにはぬれない。 ローション剤は液体であるので頭皮などに用いられます。

湿疹や皮膚科炎全般に用いられます。

皮膚科の塗り薬は以下の5群に分類されます。


リンデロンV(ベタメタゾン吉草酸エステル)classⅢ

リンデロンVG(ベタメタゾン吉草酸エステル)classⅢとゲンタマイシンの合剤

リンデロンDP(ベタメタゾンジプロピオン酸エステル)classⅡ


最後に

リンデロンが数が多くてわかりにくいという方は多いかと思いますが、基本骨格ベタメタゾンの種々のエステル類に対してすべてリンデロンという商品名(塩野義製薬)をつけていることからそう感じている方は多いかと思います。

分類をよく理解している方にとってはなじみの深い分使いやすい薬になるかと思います。




薬の千夜一夜物語 漢方薬編

ヨーロッパでは漢方薬のようにハーブを処方箋薬として使います。 インドにはアーユルベーダを利用した医学があります。 日本の漢方医学は中医学とは異なり西洋医学の考え方を織り込んだ漢方薬です

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