医薬品製剤と健康食品製剤(サプリメント)って同じ?
基本的には医薬品も健康食品(サプリメント)も製剤は、錠剤やカプセル剤や顆粒剤などが多く、見た目に大きな違いはありません。
しかし、その処方は大きく異なります。
錠剤を例にどれほど異なるか解説します。
医薬品は許認可制です、 一方食品は基本的に届出制です。
許認可制である医薬品は添加物に関しての記載義務はありません。 義務はありませんがほとんどの薬には添加物の種類が添付文書等に明記してあります。 すべてではありませんが、添加量まで記載してあるものも珍しくはありません。
一方届け出制の食品に関しては、すべての添加物に関して包装容器への記載義務があります。 しかし、量の記載義務はありません。
医薬品の場合、厚労省やFDAに、すべての添加物の配合理由と配合量、および添加物としての使用可能であることを示す公定書名の情報を記して申請します。
医薬品添加物としてプレミックス添加物(予め複数の添加物を用いた添加物)の添加が許可されましたが、最近のことで、以前はプレミックス添加物の配合は禁止されていました。
当然ですが、プレミックス添加物も医薬品への使用前例のあるものまたは、厚労省に認可されたものしか使えません。
一方、食品においてはもともと許認可制ではないため、プレミックス添加物は混ぜる手間を省ける添加物として汎用されます。
錠剤を作る際にも最低限、賦形剤、崩壊剤、結合剤そして滑沢剤が必要ですが、二つのプレミックスした添加物を用いると最低でも、混合の手間を省けます。 製造工程が短縮可能で、製造原価を安くできます。
このようにして、健康食品ではどんどん、プレミックス添加剤を使い製造原価を安くします。 その結果、添加物の種類がどんどん増えていきます。
さらに、健康食品のばあい、有効成分なるものは複数であることが多くさらに処方が複雑になっていきます。
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