クスリと健康食品ってどう違うのって思ってない?

まずは法律上の違い


医薬品は科学的根拠をもとに承認され、病気の治療または予防を目的にヒトや動物に投与するもの。

健康食品は科学的根拠をもとにその機能を表示できる機能性食品をはじめとする健康増進に寄与する食品。


医薬品は医薬品医療機器等法で、健康食品は食品衛生法によって規制されている。


境界線上のもの

それぞれの境界線上には古くから使われている伝統生薬があり、日本では明治の先人達が漢方薬を西洋医学の観点から科学的に臨床試験を行い医薬品として現在多くのものが使われている。


漢方薬に関しては、お隣の国韓国では、韓方薬とも呼ばれている。


現代医学と同じ6年間の教育を受けた韓医師の制度があり、いわゆる漢方薬専門医として東洋医学を専門とする医療制度がある。



また、中国にも同様に東洋医学を専門とする医師の制度がある。

西洋医学的観点からとらえられている日本の漢方薬とは診断や調合など根本的に異なる治療が行われている。


同じく古い歴史を持つヨーロッパには西洋ハーブがある。


ヨーロッパの薬の源は食事療法。  もともと、西洋医学は鍼灸などが発達した東洋医学とは異なり、医食同源の考え方が東洋医学以上に色濃く存在する。


ローズマリー、ローリエなどいわゆるキッチンハーブを中心に発展し、ヨーロッパでは手に入りにくい胡椒などの香辛料を含む高価なハーブ類をもとめ大航海時代へとつながっていったことは歴史の教科書にあるとうり。


キッチンハーブをはじめとする伝統生薬についてはEU(欧州連合)で2004年に規制が行われ、カモミール、セイヨウオトギリソウ、バレリアン等の多くのハーブが保険適用薬(公的健康保険のある国では)として使われている。


日本と韓国は2004年の規制前にEUの当局に要求された試験データを提出し、EU域内でも使うことのできる漢方薬は多く存在し、輸出もされている。


本家の中国は2004年のEUの規制時に一切の申請を行わなかったため、中国製の漢方薬はEU域内では現在使用することができないという不思議な状態に。。。。。。。


薬の千夜一夜物語 漢方薬編

ヨーロッパでは漢方薬のようにハーブを処方箋薬として使います。 インドにはアーユルベーダを利用した医学があります。 日本の漢方医学は中医学とは異なり西洋医学の考え方を織り込んだ漢方薬です

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