健康食品なんて効かないと思ってない?

健康食品なんて副作用もあんまりないとしても効果もないに決まってるじゃんと思ってない?


例えばゼラチンやコラーゲンなんかは飲んでも効かないとブログなどに書かれている記事をみる。


根拠は吸収されないからと一見科学的な論拠で書いてあるように思える。


しかし、医薬品の知識を中途半端に持ってる人が製薬会社のいいなりで書いているに過ぎない。


以下は専門的なので興味のない人は次の太字まで飛ばしても結構。


現在の医薬品開発において薬の吸収、分布、代謝、排泄といった薬物の生体内挙動を明確にすることは非常に重要なことで、これは、微量分析技術の発展により今後もますます、重要視されるだろう。


薬物の体内挙動のことをADME(Absorption、Distribution、Metabolism、Exsoptron)と呼び医薬品において、ADMEを明確に説明できないと薬として認可してもらえない。


しかし、ゼラチンは分子量が大きすぎて体内にほとんど吸収されないから飲んでも効かないというのは、全く科学的ではない。


効果というのは、例えば、ゼラチンを飲んだ人の肌の艶が20%アップしたなどの臨床試験データによる統計学的評価によって決定すべきことで、ADMEとはなんの関係もない。


例えば、センブリという漢方薬は千回振っても苦味が消えないほど苦いのでセンブリというそうですが、苦味が胃を刺激して胃酸の分泌や胃の運動を活性化します。


苦味健胃薬であるセンブリは苦味が薬効発現の正体で極端な話し、センブリの成分の吸収は効果になんの関係もない。


それでも、副作用との関係はあるかもしれない、だから薬にはADMEのデータは重要。


まあ、最後に断定的な記事には注意!


薬の千夜一夜物語 漢方薬編

ヨーロッパでは漢方薬のようにハーブを処方箋薬として使います。 インドにはアーユルベーダを利用した医学があります。 日本の漢方医学は中医学とは異なり西洋医学の考え方を織り込んだ漢方薬です

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