カプセル剤のつくり方を売り上げNo.1のリリカ™(ファイザー)で見てみよう

リリカ™カプセルは処方が単純なのと2017年に日本での売り上げがNo.1であり知名度が高いので選択した。


リリカ™カプセルには25mg、75mg、150mgと3種類があるが、150mgを例につくり方を説明する。 



リリカ™カプセル150mgの重量は261mgである。 有効成分は150mgなので残りの111mgは添加物である。


重量調整には乳糖をもちいている。


リリカ™カプセルには天然の高分子であるトウモロコシデンプンが添加されており水との接触により膨潤してカプセルを壊して中身のリリカを放出する。


つまり水と一緒に服用されたリリカ™カプセルは胃の中でトウモロコシデンプンが水と接触して膨潤し中身のリリカを速やかに放出するように設計されている。


わかりやすいように手動でカプセルを作る場合の説明をする。  上の写真はミニヤ・ファクトリー製簡易型カプセル充填機(MCF-100V)であるがカプセルの下半分を上の写真のような型の上に並べて粉末を摺りきる。


この際粉末が滑りやすくなるようにタルクが添加されている。


タルクは滑石としてウィキペディアに紹介されているように滑りをよくする天然の鉱物を粉末にしたものである。 タルクの添加により、カプセルごとの重量のバラツキを少なくできる。


一定量の粉末が充填されたカプセルの下半分に別に用意した型に並べたカプセルの上半分をかぶせて圧縮してカプセルを完成させる。


以上の工程はミニヤ・ファクトリーさんのホームページに非常にわかりやすいYouTube動画が掲載されている。


最後にリリカ™カプセルの内容物はすべて天然成分(乳糖、トウモロコシデンプン、タルク)であり、個人的に非常に共感できる製剤である。




薬の千夜一夜物語 漢方薬編

ヨーロッパでは漢方薬のようにハーブを処方箋薬として使います。 インドにはアーユルベーダを利用した医学があります。 日本の漢方医学は中医学とは異なり西洋医学の考え方を織り込んだ漢方薬です

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