急速に進歩している吸入剤について(その15)

今日は吸入剤 その15 で配合剤についての続きです。


吸入剤が、急速に進歩している理由は二つあります


① デバイスの進歩


② 配合剤の進歩です。


有効成分自体も進歩していますが、単剤ではなく配合して用いることにより


さらに便利に、さらに有効性が高く、さらに副作用の少ない吸入剤が開発されています。


吸入剤の有効成分は


① ICS:Inhaled CorticoSteroid(吸入ステロイド薬)


② LAMA:Long Acting Muscarinic Antagonist (長時間作用型抗コリン薬)


③ LABA:Long Acting βーagonists (長時間作用型β2刺激薬)


上記3種類です


①ICSと③LABAの組み合わせた製剤が


① アドエア™  

サロメロールキシナホ酸(LABA)+フルチカゾンプロピオン酸(ICS) (COPD+喘息)

ディスカス 1日1回吸入

エアゾール 1日2回吸入 


② シムビコート™

ホルモテロールフマル酸塩(LABA)+ブデソニド(ICS) (COPD+喘息)  1日2回吸入


③ フルティフォーム™

ホルモテロールフマル酸塩(LABA)+フルチカゾンプロピオン酸(ICS)(喘息) 1日2回吸入



④ レルベア™100エリプタ

ビランテロールトリフェニル(LABA)+フルチカゾンフランカルボン酸(ICS) (COPD+喘息)  1日1回吸入



⑤ レルベア™200エリプタ

ビランテロールトリフェニル(LABA)+フルチカゾンフランカルボン酸(ICS) 

(喘息)  1日1回吸入


上記5種類あります。


LAMA+LABAとICS+LABA+LAMAの配合剤についてはまた明日以降に

薬の千夜一夜物語 漢方薬編

ヨーロッパでは漢方薬のようにハーブを処方箋薬として使います。 インドにはアーユルベーダを利用した医学があります。 日本の漢方医学は中医学とは異なり西洋医学の考え方を織り込んだ漢方薬です

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