泌尿器科の薬(その1)ポラキス™錠
本日からしばらく泌尿器領域でよく使われるお薬の説明をします。
本日はポラキス™錠です。
【有効成分】 オキシブチニン塩酸塩
【製剤】 ポラキス錠1、ポラキス錠2、ポラキス錠3
【薬価】 14円/錠、14.5円/錠、19円/錠
【用法、用量】 1回2~3mgを1日3回
【薬効】 頻尿、尿失禁
【副作用】 口喝、便秘、眠気
【作用機構】 ① Ca拮抗作用 ② 抗コリン作用
ポラキスの説明
排尿障害の原因は
①畜尿障害
②排出障害
大きく二つに分類できます。
ポラキス™錠は①の畜尿障害に効果のあるお薬です。
畜尿障害とは膀胱に尿を貯めておくことができなくなるため、頻尿や尿失禁などの原因となることです。
まず
① Ca拮抗作用は高血圧治療(血管平滑筋弛緩)にも使われますが、膀胱平滑筋を弛緩させて膀胱用量を増大させる働きをします。
② 抗コリン作用は胃腸薬(過活動による胃痛や腹痛)にも使われますが、過活動状態にある膀胱の収縮状態を改善します。
最後に
ポラキス™は古くから使われている薬ですがよく効くお薬です。
しかし、膀胱への選択性がないため、口喝や便秘などの副作用が問題とされてきています。
これらの神経系副作用克服のため現在も新薬の開発が試みられています。
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