泌尿器科の薬 (その4)ベタニス™錠

本日紹介するお薬はベタニス™錠です。


有効成分はミラベグロンで作用機序はアドレナリンβ3受容体作動薬です。




さて、抗コリン薬(ポラキス™、ネオキシ™テープ、ベシケア™)を紹介してきました(副交感神経系の薬)が、ベタニス™はアドレナリン受容体の作用を強くするお薬です(交感神経系の薬)。




どちらも、膀胱平滑筋に作用します。


① 副交感神経系は膀胱の収縮をつかさどります。 

   副交感神経系の受容体(ムスカリン受容体)を遮断することで膀胱の収縮を抑えます。

    抗コリン薬(ポラキス™、ネオキシ™テープ、ベシケア™等)


② 交感神経系は膀胱を弛緩させます。

   交感神経系の受容体(アドレナリンβ3受容体作動薬)を作動させることで膀胱を弛緩させます。

    β3受容体作動薬(ベタニス™)



以上簡単に作用機序をまとめてみました。



ベタニス™錠

【有効成分】 ミラベクロン


【製剤】 ベタニス™錠25mg、ベタニス™錠50mg


【薬価】 ベタニス™25mg  107.8円/錠

     ベタニス™50mg  181.8円/錠


【用法、用量】  1日1回 


【薬効】 頻尿、尿失禁


【副作用】 生殖機能への影響のため若年者には使用しずらい


【作用機序】アドレナリンβ3受容体作動薬


最後に

副交感神経系に作用するのが抗コリン薬、交感神経系に作用するのがβ3受容体作動薬で本日紹介したベタニス™錠でした。


何が言いたいかといいますと、作用機序が全くちがうため併用することにより、両方の効果を期待することが可能だということです。


もちろん副作用に関しても全く同じことが言えますが・・・・・・・・・・・・









  




薬の千夜一夜物語 漢方薬編

ヨーロッパでは漢方薬のようにハーブを処方箋薬として使います。 インドにはアーユルベーダを利用した医学があります。 日本の漢方医学は中医学とは異なり西洋医学の考え方を織り込んだ漢方薬です

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