泌尿器科の薬 (その6)ウブレチド™錠
本日紹介するお薬はウブレチド™錠です。
有効成分はジスチグミンで作用機序はコリンエステラーゼ阻害薬です。
排尿障害(神経性膀胱等)の改善に使われます。
この薬、古い薬ですがコリン作動性クリーゼという意識障害を伴う重篤な副作用がでる場合があります。
ジスチグミンですが、可逆的、持続的にコリンエステラーゼを阻害するという非常に良い一面を持ちます。
しかし、コリンエステラーゼ阻害作用が強すぎる場合下痢、腹痛、悪心、嘔吐、唾液分泌過多、発汗、徐脈、縮瞳、などの症状に注意する必要があります。
ジスチグミンによるコリン作動性クリーゼの発症はまだ毎年2名が報告され、その5%が死亡しています。
クリーゼはcrisis(危機)のドイツ語でウブレチド™の場合は要するに急性薬物中毒です。
ウブレチド™錠5mg
【有効成分】 ジスチグミン臭化物
【製剤】 ウブレチド™錠5mg
【薬価】 ウブレチド™錠5mg 18.1円/錠
【用法、用量】 1日5~20mg を 1~4回に分けて経口投与する
【薬効】 低緊張性膀胱による排尿障害(泌尿器)
【副作用】 コリン作動性クリーゼ(初期症状:悪心、嘔吐、腹痛、発汗、尿失禁等)
【作用機序】 コリンエステラーゼ阻害薬
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