泌尿器科の薬(その11) トビエース™錠

本日紹介する薬はトビエース™錠です。


有効成分はフェソテロジンで作用機序は、ムスカリン受容体拮抗薬(抗コリン薬)ですが、他の抗コリン薬に比べ中枢系への作用が低く


口喝、便秘、眼圧上昇などの副作用が出にくい新しい抗コリン薬です。


トビエース™錠

【有効成分】フェソテロジンフマル酸塩 4.0mg


【製剤】  トビエース™錠 4mg

      トビエース™錠 8mg


【薬価】  トビエース™錠 4mg     180.9円/錠 

      トビエース™錠 8mg     271.9円/錠


【用法、用量】 1日1回4mgを経口投与する。

        最大用量 8mg/1日


【薬効】  過活動性膀胱に伴う頻尿、尿失禁


【副作用】 尿閉、血管浮腫


【作用機序】 ムスカリン受容体拮抗薬


最後に

トビエース™錠の場合、中枢系への影響が少ないので、口喝、便秘や眼圧上昇などの副作用が起こりにくくなっています。


さて、抗コリン薬の副作用である

まず口喝に対する対策ですが、水を飲まず、口に水を含むなど口腔内を潤す程度にする。

便秘に対しては食生活を見直す、下剤を服用する。

眼圧上昇に関しては緑内障を発症している場合、抗コリン剤の使用を避ける。


などの対策をとります。

トビエース™錠の場合上記の中枢系の副作用は少ないですが

薬の千夜一夜物語 漢方薬編

ヨーロッパでは漢方薬のようにハーブを処方箋薬として使います。 インドにはアーユルベーダを利用した医学があります。 日本の漢方医学は中医学とは異なり西洋医学の考え方を織り込んだ漢方薬です

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