泌尿器科の薬(その12) ミニプレス™錠
本日紹介する薬はミニプレス™錠です。
有効成分はプラゾシンで作用機序はムスカリンα1受容体遮断薬です。
プラゾシンは古い薬で、本態性高血圧治療薬としても使われます。
ミニプレス™錠
【有効成分】 プラゾシン塩酸塩
【製剤】 ミニプレス錠0.5mg
ミニプレス錠1mg
【薬価】 ミニプレス錠0.5mg 6.4円/錠
ミニプレス錠1mg 11.9円/錠
【用法、用量】 1日1~1.5mg(1回0.5mg 1日2~3回)
【薬効】 本態性高血圧症、前立腺肥大に伴う排尿障害治療薬
【副作用】 失神・意識障害、狭心症
【作用機序】 選択的α1遮断薬
最後に
プラゾシンは抗コリン薬の中でも古い薬で、前立腺に対する特異性に関しては、新しい薬には劣ります。
高血圧症、前立腺肥大どちらも新しい薬にはかないませんが、両方を併発している患者に対しては、非常に有効な治療薬となります。
両方の第一選択薬を組み合わせて使うよりは、両方の作用を併せ持つ古いタイプの抗コリン薬を試みてみるのはいかがでしょうか?
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