泌尿器科の薬(その16)八味地黄丸エキス顆粒

本日紹介する薬は八味地黄色丸です。


排尿障害の改善によく使われる漢方薬です。  メーカーはたくさんありますが、ここではツムラの八味地黄色丸エキス™顆粒について説明します(漢方薬にはジェネリック薬という概念はありません。 各社含有している生薬の量などが異なります)


ツムラ八味地黄丸エキス™顆粒

【有効成分】 本品7.5g中、下記の割合の混合生薬の乾燥エキス4.0gを含有する

日局ジオウ   6.0g 

日局サンシュユ 3.0g

日局サンヤク  3.0g

日局タクシャ  3.0g

日局ブクリョウ 3.0g

日局ボタンピ  2.5g 

日局ケイヒ   1.0g 

日局ブシ末   0.5g


【製剤と薬価】 ツムラ八味地黄色丸™顆粒 10.1円/g


【ジェネリック薬と薬価】 ジェネリック薬はありません。


【用法、用量】 1日7.5gを2~3回に分けて経口投与する。


【薬効】 疲労倦怠、口喝、前立腺肥大、腎炎、など、、、、、、


【副作用】 過敏症(発赤)、肝臓(AST、ALTの上昇)、食欲不振等


【作用機序】 漢方製剤


最後に

近年世界の伝統医学の生薬に関しては作用機序の研究がすすんできています。

漢方薬に関しても

抑肝散⇒セロトニン神経系への作用

六君子湯⇒グリレン(食欲増進ホルモン)の分泌促進

など分子レベルでの解明研究が行われています。


漢方薬だから効果はあまりないが副作用もあまりない。

漢方薬だから、他の薬との併用には気をつけなくてもよいとの考えは、通用しなくなってきています。

薬の千夜一夜物語 漢方薬編

ヨーロッパでは漢方薬のようにハーブを処方箋薬として使います。 インドにはアーユルベーダを利用した医学があります。 日本の漢方医学は中医学とは異なり西洋医学の考え方を織り込んだ漢方薬です

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