泌尿器科の薬(その18)バクタ™配合錠
本日紹介する薬はバクタ™配合錠です。
有効成分はスルファメトキサゾールとトリメトプリムです。
尿路感染症の治療に用いられます。
バクタ™配合錠
【有効成分】
スルファメトキサゾール400mg
トリメトプリム80mg
1錠中に上記成分を含有しています。
【製剤と薬価】 バクタ™配合錠 69.2円/錠
【ジェネリック薬と薬価】 ダイフェン™配合錠 17.9円 (鶴原製薬製)
★ジェネリック薬は最大手の沢井製薬のジェネリック薬の価格を記入しています。 沢井製薬が販売していない場合は次に大きなメーカー製
【用法、用量】 1日4錠を2回に分けて服用する。(泌尿器科)
【薬効】 複雑性膀胱炎、腎盂腎炎 (泌尿器科)
【副作用】 血液障害、ショック等の重篤な副作用が起こることがある
【作用機序】 スルファメトキサゾールは葉酸の生合成阻害
トリメトプリムは葉酸の活性化を阻害
最後に
尿路感染症の治療には日本生まれの合成抗菌薬であるフルオロキノロン系薬剤が第一選択だと思われますが、尿路への移行性の良いフルオロキノロン系はかつて使われすぎ、耐性菌が多く存在します。
そのためバクタ™配合錠のような副作用が強いため乱用されることがなかった古典的サルファ剤スルファメトキサゾールを配合した本剤が処方されることがあります。
危険性が高いため、医師、看護師だけでなく、薬剤師も注意深く経過観察する必要があると思われます。
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