泌尿器科の薬(その19)ミノマイシン™錠50mg

本日紹介する薬はミノマイシン™錠50mgです。


有効成分はミノサイクリンでテトラサイクリン系の抗生物質です。


尿路感染症の治療に用いられます。  先発薬はファイザー社製ですが、非常に古い薬で薬価も安く


製薬会社としては利益の見込めない薬ですがなぜこのような薬をファイザーのような世界規模の会社がまだ販売しているのかについて最後にで解説します。 


ミノマイシン™錠50mg

【有効成分】

ミノサイクリン塩酸塩 50mg

1錠中に上記成分を含有しています。


【錠剤と薬価】

ミノマイシン™錠50mg  19.6円/錠


【ジェネリック薬と薬価】  

ミノサイクリン塩酸塩錠50mg「サワイ」 13円/錠

★ジェネリック薬は最大手の沢井製薬のジェネリック薬の価格を記入しています。 沢井製薬が販売していない場合は次に大きなメーカー製



【用法、用量】 1日1回 ミノサイクリンとして100mg(力価)を経口投与する。


【薬効】 膀胱炎、尿道炎、前立腺炎、淋病、梅毒等


【副作用】 アレルギー、自己免疫性肝炎、重篤な肝機能障害等


【作用機序】 細菌のリボソーム30Sサブユニットに選択的に作用して、蛋白合成を阻害する。 


最後に

動物の細胞には作用しない。  また脂溶性が高くほぼ100%吸収されることから現代でも繁用される抗生物質です。


ミノマイシン™錠50gの薬価は19.6円/錠です。


ファイザーのような大きな製薬会社にとって20円/錠に満たないこのような薬は、売れれば売れるほど赤字となるような薬です。


高い人件費をかけてまでファイザーが販売を続ける理由はMRが医師や薬剤師などの医療関係者と話しをするきっかけになる薬だからです。


 歴史のある製薬会社には必ず売れるほど赤字になるような薬があります。

薬の千夜一夜物語 漢方薬編

ヨーロッパでは漢方薬のようにハーブを処方箋薬として使います。 インドにはアーユルベーダを利用した医学があります。 日本の漢方医学は中医学とは異なり西洋医学の考え方を織り込んだ漢方薬です

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