ロキソニン™錠について 市販の頭痛薬
本日は市販の頭痛薬であるロキソニン™錠について解説します。
ロキソニン™は商品名ですので、第一三共製薬からライセンスを受けているか、関連会社でなければ使うことのできない名称です。
ロキソニンという名前を付けた錠剤が
ロキソニンS™
ロキソニンSプラス™
ロキソニンSプレミアム™
の三種類販売されています。
ロキソニンS™
【有効成分】
ロキソプロフェンナトリウム水和物 68.1mg
ロキソプロフェンナトリウムとして 60mg
以下水和物の説明は省略
【製剤】
素錠(フィルムコートされていない錠剤)
【用法、用量】
1回1錠、1日2回まで、4時間以上開けて服用
【薬効】
頭痛、生理痛、歯痛等
【副作用】
皮膚の発疹、かゆみ、腹痛、胃部不快感、血圧上昇等
【注意】
アレルギー症状に注意して他の解熱鎮痛剤との併用、喘息患者への使用は避ける
【特徴】
医療用のものと同じ成分の錠剤です。
ロキソニンSプラス™
【有効成分】
ロキソプロフェンナトリウム60mg
酸化マグネシウム 33.3mg
【製剤】
フィルムコート錠
【用法、用量】
1回1錠、1日2回まで、4時間以上開けて服用
【薬効】
頭痛、生理痛、歯痛等
【副作用】
皮膚の発疹、かゆみ、腹痛、胃部不快感、血圧上昇等、
【注意】
アレルギー症状に注意して他の解熱鎮痛剤との併用、喘息患者への使用は避ける
【特徴】
酸化マグネシムが胃を守ります。 眠気成分が含まれていません。
ロキソニンSプレミアム™
【有効成分】
ロキソプロフェンナトリウム 30mg
アリルイソプロピルアセチル尿素 30mg
無水カフェイン 25mg
メタケイ酸アルミン酸マグネシウム 50mg
【製剤】
フィルムコート錠 (製法はロキソニンSプラスと同じ)
【用法、用量】
1回2錠、1日2回まで、4時間以上開けて服用 (有効成分量が多いので1回2錠服用)
【薬効】
頭痛、生理痛、歯痛等
【副作用】
皮膚の発疹、かゆみ、腹痛、胃部不快感、血圧上昇等、
【注意】
アレルギー症状に注意して他の解熱鎮痛剤との併用、喘息患者への使用は避ける、車の運転は避ける(眠気成分アリルイソプロピルアセチル尿素が入っているため)
【特徴】
素早く効くようにアリルイソプロピルアセチル尿素が配合されています。
無水カフェインを配合して鎮痛効果を助けます。
メタケイ酸アルミン酸マグネシウムが胃粘膜を保護します。
最後に
有効成分であるロキソプロフェンはすでに特許が切れていますので、ロキソプロフェンを含む市販薬は
コルゲンコーワ鎮痛解熱LXα™ (興和)
バッファリンEX™ (ライオン)
ロキソプロフェン錠 (クニヒロ)
などが市販されています。
時間があれば解説しますが、いずれもロキソニン™錠と同じく有効成分にはロキソプロフェンが60mg含まれています。
さて、ロキソニン™錠は医療用医薬品(医師の処方箋なしには購入できない医薬品)から市販薬に変わってからの時間があまり経過していないため、第1類医薬品です。
薬剤師の説明がないと、購入できない医薬品です。 そのためイブプロフェン(第2類医薬品)の方が販売額では勝っています。
市販薬としてのデータが揃えば、第2類となってもおかしくはない薬だと思います。
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