頭痛、生理痛に最も売れている イブプロフェンのカプセル剤

昨日はイブプロフェンを含む鎮痛剤中で、イブプロフェンのみを含む錠剤の紹介をしました。


本日はイブプロフェンを含むカプセル剤の紹介をします。  医療用医薬品にはこのソフトカプセル剤というのは少ないのですが、市販薬や健康食品などではよく使われている製剤です。


効果が速やかなどの印象がありますが、工夫をした製剤でなければ、イメージだけて錠剤とあまり変わりはありません。


イブプロフェンのみを有効成分とするカプセル剤


イブプロフェンカプセル200「キョーワ」™    協和薬品工業   

ノーシンエフ200™    アラクス

リンクルアイビー™      佐藤薬品

リンクルアイビー200™  佐藤薬品

リンクルアイビーα200™  佐藤薬品


イブプロフェン以外の有効成分を含むカプセル剤(配合剤)

イントウェル™      小林製薬

鎮痛カプセルa™     小林製薬



イブプロフェンカプセル200「キョーワ」™

【有効成分】

イブプロフェン  400mg  2カプセル中

【製剤】

ソフトカプセル

【用法用量】

1回1カプセル 1日2回まで   (6時間以上空けて服用)

【薬効】

頭痛、生理痛、歯痛、咽喉痛、関節痛、神経痛、腰痛、筋肉痛等

【副作用】

皮膚症状 (かゆみ、発疹等)、吐き気、食欲不振、めまい、動悸、息切れ、出血等

【注意】

アレルギー症状に注意して他の解熱薬との併用は避け、喘息患者への使用は避ける



ノーシンエフ200™  

【有効成分】

イブプロフェン  200mg  1カプセル中

【製剤】

ソフトカプセル

以下同じ(省略)




リンクルアイビー™ 

【有効成分】

イブプロフェン  150mg  1カプセル中

【製剤】

ソフトカプセル

【用法用量】

1回1カプセル 1日3回まで  (4時間以上空けて服用)

中略

【特徴】

ソフトカプセルの中がジェルでイブプロフェンはジェルに溶解している(効き目が速やか)




リンクルアイビーα200™      

有効成分】

イブプロフェン  200mg  1カプセル中

【製剤】

ソフトカプセル

【用法用量】

1回1カプセル 1日3回まで  (4時間以上空けて服用)

以下同じ

【特徴】

ソフトカプセルの中がジェルでイブプロフェンはジェルに溶解している(効き目が速やか)

1日量が600mgまで





リンクルアイピー200™

【有効成分】

イブプロフェン  200mg  1カプセル中

【製剤】

ソフトカプセル

【用法用量】

1回1カプセル 1日2回まで  (6時間以上空けて服用)

中略

【特徴】

ソフトカプセルの中がジェルでイブプロフェンはジェルに溶解している(効き目が速やか)



イントウェル™ 

【有効成分】

イブプロフェン        450mg

トラネキサム酸        420mg

乾燥水酸化アルミニウムゲル  208.5mg

以上9カプセル中

【製剤】

ソフトカプセル

【用法用量】

1回3カプセル 1日3回まで   (4時間以上空けて服用)

【薬効】

頭痛、生理痛、歯痛、咽喉痛、関節痛、神経痛、腰痛、筋肉痛等

【副作用】

皮膚症状 (かゆみ、発疹等)、吐き気、食欲不振、めまい、動悸、息切れ、出血等

【注意】

アレルギー症状に注意して他の解熱薬との併用は避け、喘息患者への使用は避ける

【特徴】

咽のはれなどを抑えるトラネキサム酸が配合。 水酸化アルミニウムゲルの層が胃を守る。 



鎮痛カプセルa™ 

有効成分】

イブプロフェン        450mg

トラネキサム酸        420mg

乾燥水酸化アルミニウムゲル  208.5mg

以上9カプセル中

中略

【特徴】

咽のはれなどを抑えるトラネキサム酸が配合。 水酸化アルミニウムゲルの層が胃を守る。   商品名の前に「のどぬ~る」とパッケージに記載とくに咽の痛みに特化した製品



最後に

市販薬は医療用医薬品とは異なり、同じ成分、同じ製剤でも商品名を工夫して患者さんの要望に応えています。


また、患者さんのニーズの高いソフトカプセル剤を採用したり(医療用医薬品では原価が高くなるので必要不可欠でない限り採用しない製剤)、更に中身を工夫したりしてニーズに応えています。


医療用医薬品においては患者さんへの直接の宣伝は禁止されており、製剤としての工夫では市販薬の方が優れています。


ソフトカプセル剤の中身は油状の溶液が普通ですが、佐藤製薬のリンクルアイビーシリーズでは中が水溶性のジェル状でイブプロフェンは溶けた形で入っており、効き目の早さや安定した効果が期待できる製剤化を行っています。


薬の千夜一夜物語 漢方薬編

ヨーロッパでは漢方薬のようにハーブを処方箋薬として使います。 インドにはアーユルベーダを利用した医学があります。 日本の漢方医学は中医学とは異なり西洋医学の考え方を織り込んだ漢方薬です

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