イブプロフェン古くて新しい薬
アスピリンは世界で初めて合成で作られた医薬品(1897年)ですが、現在でも使われ医療用医薬品としても抗血小板薬として使われています。
イブプロフェンは非ステロイド(ステロイドではない)消炎鎮痛薬として、50年以上前に合成された薬です。
世界の必須医薬品リスト(約300品目)にも掲載されており、またアルツハイマー型痴ほうやパーキンソン病の予防効果が研究されています。
本日は昨日に引き続き
イブプロフェン+アリルイソプロピル尿素+無水カフェイン
3種の有効成分を含む配合剤の紹介をします。
ゼタックス™錠 (牛津製薬)
【有効成分】
イブプロフェン 150mg
アリルイソプロピル尿素 60mg
無水カフェイン 80mg 2錠中
【製剤】 フィルムコーティング錠
【用法用量】 1回2錠 1日3回まで (4時間以上空けて服用)
【薬効】 頭痛、生理痛、歯痛、咽喉痛、関節痛、神経痛、腰痛、筋肉痛等
【副作用】 皮膚症状 (かゆみ、発疹等)、吐き気、食欲不振、めまい、動悸、息切れ、出血等
【注意】 アレルギー症状に注意して他の解熱薬、風邪薬等との併用は避け、車の運転は避ける
セデスキュア™錠 (シオノギヘルスケア)
【有効成分】
イブプロフェン 200mg
アリルイソプロピル尿素 60mg
無水カフェイン 80mg 2錠中
以下同じ
チンツーミンIPコート™錠 (米田薬品)
【有効成分】
イブプロフェン 150mg
無水カフェイン 80mg
アリルイソプロピル尿素 60mg 2錠中
以下同じ
ディオバシオIPa™錠 (奥田製薬)
【有効成分】
イブプロフェン 150mg
無水カフェイン 80mg
アリルイソプロピル尿素 60mg 2錠中
【製剤】
素錠
以下同じ
ノンフィーブ™錠 (東和製薬)
【有効成分】
イブプロフェン 150mg
無水カフェイン 80mg
アリルイソプロピル尿素 60mg 2錠中
【製剤】
フィルムコーティング錠
以下同じ
ノーシンピュア™錠 (アクラス)
【有効成分】
イブプロフェン 150mg
アリルイソプロピル尿素 60mg
無水カフェイン 80mg 1錠中
以下同じ
ヒストミン解熱鎮痛薬™ (小林薬品)
【有効成分】
イブプロフェン 150mg
アリルイソプロピル尿素 60mg
無水カフェイン 80mg 2錠中
【製剤】 素錠 【用法用量】 1回2錠 1日3回まで (4時間以上空けて服用)
以下同じ
フツナロンEV™錠 (ジェーピーエス製薬)
【有効成分】
イブプロフェン 150mg
アリルイソプロピル尿素 60mg
無水カフェイン 80mg 2錠中
以下同じ
プレミナスIP™錠 (奥田製薬)
【有効成分】
イブプロフェン 150mg
アリルイソプロピル尿素 60mg
無水カフェイン 80mg 2錠中
【製剤】
素錠
以下同じ
ポパドンIP™錠 (米田薬品)
【有効成分】
イブプロフェン 150mg
アリルイソプロピル尿素 60mg
無水カフェイン 80mg 2錠中
【製剤】
フィルムコーティング錠
以下同じ
最後
まとめてみて思うことですが、市販薬も医療用医薬品もほぼ同じ作り方です。 処方も会社毎に特徴はありますが、我々が作るのとほとんど同じものです。
どのように作っているのかも容易に想像することが可能です。
私は市販薬の製剤設計に携わったことはないのですが、医療用医薬品に比べて薬になる確率が高く、さらに企画から発売までほぼスケジュール通りに進められ
また普段携わることのないパッケージデザインまで製剤研究所で進められていました。
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