アレグラFx™ジュニアをアレグラ™30mg錠と比較してみた。

 さて、アレグラFx™ジュニアはOTC(一般用医薬品)薬にスイッチされてから3年以内なので、「要指導医薬品」として副作用情報や効果などのデータを集める必要があります。


 そのため、販売は薬剤師に限定されドラッグストアでも登録販売者では販売することができません。


 また、第1類医薬品はインターネットでの購入も可能ですが、要指導医薬品は販売も許可申請をしたドラッグストアにのみ限られており対面販売で使用者本人の直接購入が必要です。


 さらに薬剤師は第一類医薬品と同様に販売記録を作成保管する義務があります。


 今日はアレグラFx™ジュニアとアレグラ™30mg錠を少し細かく比較してみた。



アレグラFX™ジュニア  (サノフィ株式会社) 

【有効成分】 

フェキソフェナジン塩酸塩     30mg 

1錠中 

【製剤】 

フィルムコート錠 

【製剤添加物】

結晶セルロース、部分アルファー化デンプン、クロスカルメロースナトリウム、ステアリン酸マグネシウム、軽質無水ケイ酸、ヒプロメロース、ポビドン、酸化チタン、マクロゴール400、三二酸化鉄、黄色三二酸化鉄

【用法用量】 

7~11才の小児 1回1錠 1日2回   (朝、夕食後服用) 

12~14才の小児 1回2錠 1日2回  (朝、夕食後服用)

7才未満は使用不可

【薬効】

 花粉、ハウスダストなどによるくしゃみ、鼻水、鼻づまり 

【副作用】

 皮膚症状 (かゆみ、発疹等)、吐き気、頻尿、排尿困難、血圧上昇等 

【注意】 

アレルギー症状に注意して、制酸剤(水酸化アルミニウム等)やエリスロマイシン(抗生物質)との併用は避ける 

【特徴】

 眠くなりにくく、集中力低下などの能力ダウンを起こしにくく朝夕飲めば効果は1日続きます。



アレグラ™30mg錠  (サノフィ株式会社) 

【有効成分】 

フェキソフェナジン塩酸塩     30mg 

1錠中 

【製剤】

 フィルムコート錠 

【製剤添加物】 

結晶セルロース、部分アルファー化デンプン、クロスカルメロースナトリウム、ステアリン酸マグネシウム、軽質無水ケイ酸、ヒプロメロース、ポビドン、酸化チタン、マクロゴール400、三二酸化鉄、黄色三二酸化鉄 

【用法用量】 

7~11才の小児 1回1錠 1日2回   (朝、夕食後服用) 

12~14才の小児 1回2錠 1日2回  (朝、夕食後服用) 

【薬効・薬理作用】 

フェキソフェナジン塩酸塩は選択的ヒスタミンH1受容体拮抗作用を有し、炎症性サイトカイン産生抑制作用を示す 

【副作用】

 頭痛、眠気、吐き気等 

 


最後に

アレグラ™Fx小児用(OTC薬)とアレグラ™30mg錠(医療用医薬品)で製剤中の添加物は全く同じものが使われていました。


このことから、おそらく中身の錠剤は同じものではないかと思われますが、厚労省への申請事項が異なりますので、品質試験項目や試験合格値などが異なる可能性があり同じであるとは断定できません。


アレグラFxジュニアの販売会社は久光製薬(製造はサノフィ)です。  


日本の製薬会社には、一般に社内規格(内規)と呼ばれる品質試験規格が存在し、厚労省への申請規格よりはるかに厳しい規格を設定して薬の品質の確保に努めています。


薬の千夜一夜物語 漢方薬編

ヨーロッパでは漢方薬のようにハーブを処方箋薬として使います。 インドにはアーユルベーダを利用した医学があります。 日本の漢方医学は中医学とは異なり西洋医学の考え方を織り込んだ漢方薬です

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