アレルギー性鼻炎の第一選択薬 ナゾネックス™(モメタゾン)点鼻液噴霧用

 

 ステロイドは怖いという印象を持たれている方も多いと思いますが、最近のステロイド薬には副作用の低いものも多く、現在軽症の花粉症や初期の段階から使う第一選択薬として位置づけられています。

(鼻アレルギー診療ガイドライン(2016年版)参照)


 ナゾネックス™はすでにジェネリック薬も発売され値段も安くなり使いやすいおくすりとなりました。

効能・効果

アレルギー性鼻炎


用法、用量

成人:各鼻腔に2噴霧ずつ1日1回投与する

小児(12歳未満):各鼻腔に1噴霧ずつ1日1回投与する

小児(12歳以上):各鼻腔に2噴霧ずつ1日1回投与する


作用機序

合成副腎皮質ステロイド薬で抗アレルギー作用および抗炎症作用を発揮します。

①ヒトのヘルパーT細胞からのIL-4及びIL-5の産生抑制

②IgE及びIgG1の抗体産生抑制

③好酸球の遊走能を低下させる


副作用

鼻症状(刺激感、かゆみ、乾燥感、痛み、発赤等)、咽喉頭症状(刺激感、痛み、不快感、乾燥等)


有効成分

モメタゾンフランカルボン酸エステル水和物


製剤

ナゾネックス™点鼻液50μg56噴霧

ナゾネックス™点鼻液100μg112噴霧


薬価

ナゾネックス™点鼻液50μg56噴霧     1729.3円/瓶

ナゾネックス™点鼻液100μg112噴霧  3461円/瓶


モメタゾン点鼻液50μg56噴霧「トーワ」 710.5円/瓶

モメタゾン点鼻液50μg112噴霧「トーワ」 1421円/瓶


最後に

過度に副作用を恐れる必要はありませんが、鼻炎をおさえるため1日何度も鼻に噴霧するなどした場合、当然副作用はひどくなります。


これは、市販薬の場合も同じで、

コンタック鼻炎スプレー/グラクソ・スミスクライン【指定第2類医薬品】

パブロン鼻炎アタック/大正製薬【指定第2類医薬品】

など

ステロイドを含む点鼻薬が市販されていますが、用法、用量をきちんと守って使うことが大切です。


なお今後、ステロイドの点鼻薬は市販薬へスイッチされるものが増えていくと予想されます。

薬の千夜一夜物語 漢方薬編

ヨーロッパでは漢方薬のようにハーブを処方箋薬として使います。 インドにはアーユルベーダを利用した医学があります。 日本の漢方医学は中医学とは異なり西洋医学の考え方を織り込んだ漢方薬です

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