透析患者のホルモンバランスを守るレグパラ™錠(シナカルセト)


レグパラ™錠(シナカルセト)は副甲状腺のカルシウム受容体と結合して、副甲状腺ホルモン(PTH:パラトルモン)の分泌を抑制します。


副甲状腺ホルモン(PTH)が抑制され、またリンの尿中排泄を促進して血清リン値も下がります。



効能・効果

維持透析下の二次性副甲状腺機能亢進症 


用法・用量

開始用量としては、1日1回25mgを経口投与

以後は、1日1回25~75mgの間で適宜用量を調整し経口投与する。

ただし、PTHの改善が認められない場合には、1回100mgを上限として経口投与する。


作用機序

副甲状腺細胞表面のカルシウム受容体に作動し、主としてPTH分泌を抑制することで、血清PTH濃度を低下させます。


重大な副作用

低カルシウム血症・血清カルシウム減少、QT延長、消化管出血、消化管潰瘍、意識レベルの低下、一過性意識消失、突然死


製剤

レグパラ™錠12.5mg

レグパラ™錠25mg

レグパラ™錠75mg


薬価

レグパラ™錠12.5mg    381.1円/錠

レグパラ™錠25mg      559.1円/錠

レグパラ™錠75mg     1026.8円/錠


最後に

血液透析は限外濾過膜を用いて行われます。  

当然ですが、限外濾過膜が腎臓のような複雑な老廃物除去機能を持っているわけがありません。

イオンやホルモンバランス等が崩れてしまうのを防ぐため、レグパラ™(シナカルセト)等のお薬が用いられます。

限外濾過膜 Wikipedeia参照


 

薬の千夜一夜物語 漢方薬編

ヨーロッパでは漢方薬のようにハーブを処方箋薬として使います。 インドにはアーユルベーダを利用した医学があります。 日本の漢方医学は中医学とは異なり西洋医学の考え方を織り込んだ漢方薬です

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