生活の質の低下(QOL)を招く高齢者の排尿障害の解説を簡単にしてみた
高齢者の排尿障害は、生活の質の低下(QOL)を招きます。
原因は畜尿障害と排出障害の2種類です。
畜尿障害 (尿失禁・頻尿)
膀胱排尿筋の過活動
膀胱出口の抵抗減弱
尿道閉鎖圧低下
排出障害 (排尿困難)
膀胱排尿筋の収縮力低下
膀胱出口の抵抗増大
高齢者では、両方が同時に生じる場合が多いとされています
治療
①生活習慣の是正
便秘の改善です。直腸内に便が残り続けると、尿失禁や排尿困難の原因となるため、生活習慣を見直します。
②行動療法
排尿時間をあらかじめ設定し、その時間に排尿をしに行く習慣をつけ、その間隔を少しづつ伸ばす。
骨盤底筋体操をして尿道括約筋を鍛えます。(排尿トラブル改善.com 参照)
③薬物療法
過活動性膀胱や前立腺肥大症に対しては有効。
下痢や便秘の解消も有効
④手術療法
合併症のリスクを考慮して慎重に検討
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