緑内障の治療薬(点眼薬)ってどんなものがあるの?(前編)


視覚障害の原因第一位は緑内障で、

眼房水の圧力(眼圧)が高くなり、視神経を圧迫して起こることは前回解説しました。


緑内障の治療薬は

眼房水の排出を促進して眼圧を下げる薬

眼房水の産生を抑制する薬

と2種類が存在します。


眼房水の排出を促進する薬

①交感神経作動薬 

ピバレフリン™点眼薬(ジピベフリン)

ジビベフリンは眼内でアドレナリンに転換され房水の流出を促進すると考えられています。


②交感神経遮断薬

デタントール™点眼薬(ブナゾシン)

ブナゾシンは選択的にアドレナリンα1受容体に結合しその働きを阻害、ぶどう胸膜流出路からの房水流出を促進します。


③副交感神経刺激薬

サンピロ™点眼薬(ピロカルピン)

ピロカルピンはアセチルコリンのムスカリン様受容体に作用して、直接瞳孔括約筋を収縮させ房水流出が促進されます。


④プロスタグランジン関連薬

レスキュラ™点眼薬(イソプロピル ウノプロストン)

眼房水排出促進作用を残しながらもその副作用を軽減したプロスタグランジン誘導体


キサラタン™点眼薬(ラタノプロスト)

プロスタグンジンF2α受容体に作用して眼房水の排出を促進します。


タプロス™点眼薬(タフルプロスト)

プロスタグンジンF2α受容体に作用して眼房水の排出を促進します。


トラバタンズ™点眼薬(トラボプロスト)

プロスタグンジンF2α受容体に作用して眼房水の排出を促進します。 


以上

簡単に緑内障治療のための点眼剤の紹介(前編)を行いました。

薬の千夜一夜物語 漢方薬編

ヨーロッパでは漢方薬のようにハーブを処方箋薬として使います。 インドにはアーユルベーダを利用した医学があります。 日本の漢方医学は中医学とは異なり西洋医学の考え方を織り込んだ漢方薬です

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