緑内障の治療薬(点眼薬)ってどんなものがあるの?(後編)
眼圧を下げる薬 今日はその後編です。
眼房水の産出を抑制する薬
交感神経遮断薬
①β遮断薬
ミケラン™点眼薬(カルテオロール)
房水産生抑制作用と眼底血流増加作用を持つと考えられています。
チモプトール™点眼薬、リズモン™点眼薬(チモロールマレイン酸)
房水産生抑制作用によるものと推測されています。
ベトブティック™点眼薬(ペタキソロール塩酸塩)
房水産生抑制作用とCa拮抗作用による血管収縮作用も持つと考えられています。
②炭酸脱水素酵素阻害薬
トルソプト™点眼薬(ドルゾラミド塩酸塩)
ドルゾラミド塩酸塩は毛様体に存在するCA-II(炭酸脱水素酵素Ⅱ)を阻害し、この酵素を特異的に阻害し、HCO3-イオン (炭酸水素イオン) の形成を遅延させ、ナトリウムの液輸送を低下させることにより、房水産生を抑制すると考えられています。
エイゾプト™点眼薬(プリンゾラミド)
プリンゾラミドは毛様体中のCA-II(炭酸脱水素酵素Ⅱ)を阻害し、HCO3-(炭酸水素イオン)の生成速度を低下させ、それに伴い、Na+及び水の後房への輸送を抑えることにより房水の分泌を抑制すると考えられています。
以上で緑内障治療薬の解説を終わります。
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