泌尿器科で使う薬、簡単にまとめてみた!(前篇)


尿は腎臓で作られます。

排尿障害には二つのタイプがあります。 畜尿障害と排尿障害です。

 

1日の尿量は1~1.5リットル、膀胱には200~300mlを貯めることができます。

正常な排尿回数は、昼間5~7回、夜間0~1回とされています。


前篇では畜尿障害の薬を後編では排尿障害の薬を紹介します。


①畜尿障害の薬


抗コリン薬

一般に抗コリン薬は

閉塞隅角緑内障、重篤な心疾患患者(抗コリン作用のため)

胃や腸、尿路閉塞患者(消化管平滑筋の収縮作用と運動抑制作用のため)

には使えません

また重大な副作用として

血小板減少、麻痺性イレウス、尿閉などがあります。

一般的な副作用には

口喝、便秘、腹痛、嘔吐、排尿困難、血圧上昇等があります。


ポラキス™錠

一般名

オキシブチニン

用法、用量  

1日3回 2~3mg/回

製剤

1mg、2mg、3mg錠

副作用

口喝、排尿困難、便秘、眠気等

注意事項

眠気を起こすことがあるので車の運転を避ける



バップフォー™錠

一般名

プロピベリン塩酸塩

用法、用量

1日1回 20mg

製剤

10mg、20mg錠、2%細粒

重大な副作用

腎機能障害、皮膚粘膜症候群(Steven-Johnson症候群)



ウリトス™錠、ステーブラ™錠

一般名

イミダフェナジン

用法、用量

1日2回 0.1mg/回

製剤

0.1mg

重大な副作用

AST、ALT、γーGTP、の上昇等を伴う肝機能障害が現れることがある


ベシケア™錠

一般名

コハク酸ソリフェナジン

用法、用量

1日3回 2~3mg/回

製剤

2.5mg、5mg

禁忌

重度の肝機能障害患者

重大な副作用

AST、ALT、γーGTP、の上昇等を伴う肝機能障害が現れることがある


トビエース™錠

一般名

フェソテロジンフマル酸塩

用法、用量

1日1回 4mg

製剤

4mg、8mg錠

注意事項

重度の腎障害患者は8mgへの増量を避ける

眠気のため車の運転は避ける


薬の千夜一夜物語 漢方薬編

ヨーロッパでは漢方薬のようにハーブを処方箋薬として使います。 インドにはアーユルベーダを利用した医学があります。 日本の漢方医学は中医学とは異なり西洋医学の考え方を織り込んだ漢方薬です

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