ミルクシスル ドイツで薬用ハーブとして使われている肝臓に良いとされるハーブ


植物

地中海沿岸、北アフリカ原産で

キク科オオアザミ属の植物で、

帰化植物です。


 緑色の葉には緑色地

にミルクをこぼした様な

白い模様があります。 


夏から秋、薄紅色の筒状花を

咲かせます。 


昔から肝臓薬として知られます。


和名の『マリアアザミ』は

このハーブが母乳の出を

よくするために

用いられていたことに由来し、


聖母マリア様がキリストにお乳を

飲ませていた時に、こぼれたお乳が

葉の上を流れて白い模様になった

と伝えられています。


花言葉は

『独立』

『報復』

『厳格』

など


歴史

古代ギリシア時代から

種子が肝臓の疾患などに

用いられてきたそうです。


中世にはドイツベネディクト会系

女子修道院長であった

ヒルデカルト【ドイツ薬草学の祖】が

治療にミルクシスルを用いた

という記録が残っています。


古くから民間療法として使われ、

1960年代にドイツで行われた

研究では、肝臓疾患の治療に

効果があると再認識されました。


成分


このハーブの種子にはシリマリン

という成分が含まれており、

この成分が私たちの肝細胞を

保護・再生し、肝機能を

改善してくれると考えられています。


シルマリンは強力な抗酸化物質で

さらに3つの基本フラボノイド

(シリビン,シリジアニン,シリクリスチン)

に分けることができます。


ドイツではミルクシスルを

医療用ハーブとして

慢性肝炎、肝硬変の治療薬として

使用しています(現在でも)。


MSD社(アメリカの大手製薬会社)

により2007年有効成分シルマリン

の肝疾患患者915人に対する大規模な

臨床試験がおこなわれました。


アルコール性肝炎、B型、

C型肝炎患者の死亡率、

合併症発生率、肝臓の組織像も

シルマリン投与群が優れては

いましたが


いずれにも統計学上の有意な差を

認めなかったと報告しています。


一方、副作用は認められず

2型糖尿病の血糖コントロール

を改善する可能性を示しましたが

さらなる大規模な臨床試験は

行われませんでした。


ダイエット


ミルクシスルには肝機能

改善効果以外に血清中の

中性脂肪やコレステロールの

抑制効果があるといわれています。


また


MSD社も指摘しているように

血糖コントロール効果もあると

されます。


さらに


デトックス効果をもち

腎臓、肝臓の内臓機能を強化

基礎代謝を改善すると

考えられ


強力はアンチエイジング効果と

合わせて美容目的の

ダイエットに用いるのには

効果的なハーブだと思います。


味も香りも特にしないので

他のハーブティーと

ブレンドして飲むか


紅茶に混ぜて飲むのが

良いと思います。

薬の千夜一夜物語 漢方薬編

ヨーロッパでは漢方薬のようにハーブを処方箋薬として使います。 インドにはアーユルベーダを利用した医学があります。 日本の漢方医学は中医学とは異なり西洋医学の考え方を織り込んだ漢方薬です

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