オートムギ 食用(オートミール)としてもハーブティーとしてもダイエット効果が見直されているハーブ
植物
地中海から中央アジア原産で
イネ科カラスムギ属の一年草
和名は『エンバク』です。
3月に種まき開花期は6月上旬
花言葉は
『音楽が好き』
『魅力的な音楽』
など
歴史
オート麦の栽培は5000年ほど前の
ヨーロッパではじまったと
考えられています。
古代ローマでは飼料として
用いられ、中世ヨーロッパでも
貧しい農民の食物とされた。
米国でも19世紀半ばには
ほとんど食用とはされておらず
1900年ころ食品会社がオートミール
の大量生産に乗り出し19世紀末から
アメリカ中に急速に普及しました
その後、グラノーラやミューズリー
が開発されシリアル食品の普及
とともに消費量が伸びました。
近年、健康食品のブームとともに
注目を浴びています。
また ヴィーガンと呼ばれる
完全菜食主義者たちの食事として
再注目されています。
成分
オートムギはいわゆる粉砕した
食用のオートミールとしての利用
および
脱穀していない実や葉をそのまま
使うハーブティとしての利用
その両方が近年注目されています。
特に両方に豊富に含まれる
βーグルカン(可溶性部分)
はその機能性が見直されています。
ハーブティーとした場合
ビタミン類、ミネラル類、
タンパク質(アベニン)、
食物繊維、サポニン、
フラボノイド類を含み
神経強壮、鎮静、抗うつ、
発汗、利尿、滋養強壮、
免疫機能賦活作用などがあると
されています。
食用とした場合
炭水化物 69.1 g
食物繊維 9.4 g
脂肪 5.7 g
タンパク質 13.7 g
と他の穀物と比べ
低炭水化物高たんぱくです。
ダイエット
オート麦にはβーグルカン繊維が
豊富に含まれています。
オート麦に含まれている
βーグルカンは小麦や大麦、ライ麦
由来のβーグルカンに比べ
可溶性のものが多く健康に
対する効果が高いそうです。
ランカスター大学(英国)の
Anne Whitehead等は
糖尿病患者を対象に
βーグルカンの効果を調べました。
その結果オート麦が
LDLおよび総コレステロール
低下作用を持つことを
報告しています。
(Anne Whitehead et.al .Am J Clin Nutr
. 2014 Dec;100(6):1413-21)
ルイジアナ州立大学(USA)の
Candida J Rebello等はヒトでの
オートミールとオート麦を用いた
朝食用シリアルのクロスオーバー法
による比較試験を行いました。
その結果オートミール食をした
ヒトの方が満腹感もその
持続時間も長いことを
報告しています。
(Candida J Rebello et.al. Nutr J 2014 May 28;13:49. doi: 10.1186/1475-2891-13-49.)
可溶性のβーグルカンはオートミール
として摂取した場合はもちろん
ハーブティー中にも豊富に
含まれておりそのダイエット効果
が期待されています。
0コメント