マジョラム ヨーロッパの伝統的ハーブが近年の研究でダイエットにも!
植物
【学 名】 Origanum majorana
【分 類】 シソ科ハナハッカ属
【種 類】 多年草
【原産地】 ヨーロッパ
【薬用部位】葉、花、茎
【利用】スパイス、精油、ハーブティー
歴史
古代エジプト(紀元前3000年~100年ころ)ではミイラの防腐剤(遺跡から)として使われていました。
古代ギリシャ時代(紀元前5~3世紀ころ)には栽培されていた記録が残っています。
中世ヨーロッパでは主にビールのホップの苦味つけに使われていたそうです。
大航海時代15世紀以降、中国からお茶を楽しむ文化が輸入されたヨーロッパで普及したハーブティーですが、マジョラムのようなハーブティーは民間薬として古代ギリシャ時代から使われていたようです。
精油は水蒸気蒸留法で作られ約1000年程の歴史があるようです。
成分
教科書的には
テルピネオール、テルピネン、サビネン、リナロールなどの精油成分を含み
鎮静、鎮痙、消化促進、食欲増進、利尿、強壮作用などがあるとされています。
最近の研究から
不規則な月経周期の周期的にするために
テヘラン大学(イラン)のFatemeh Bina等は
ホルモンバランス正常化作用
(Fatemeh Bina et.al. J Evid Based Complementary Altern Med. 2017 Jan; 22(1): 175–185)
女性にとって美容の敵ホルモンバランスを調整してくれることを報告しています。
ダイエット
教科書的には
消化を助け、ダイエットの敵便秘の解消に役立ち、利尿作用はデトックス効果を示しむくみをとってくれます。
また鎮静効果はダイエットの大敵ストレスを解消、安眠をもたらしてくれるはずです。
最近の研究から
サウード国王大学(サウジアラビア)の
Tawfeq Al-Howiriny等は、消化管粘膜の潰瘍を治す作用を報告しています。
(Tawfeq Al-Howiriny et.al. Am J Chin Med . 2009;37(3):531-45)
消化管を強くする作用は内臓の基礎代謝を上げて太りにくい体づくりを助けます。
また ヨルダン大学(ヨルダン)の
Haj-Husein等はインスリン感受性改善作用を持つことを報告しています。
(Haj-Husein et.al. J Hum Nutr Diet . 2016 Feb;29(1):105-11)
糖類の吸収を抑制することでダイエットに寄与すると考えられます。
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