ホップ その健康への作用が見直されているハーブをダイエットのお供に!
植物
【学 名】 Humulus lupulus
【分 類】 クワ科・カラハナソウ属
【種 類】 多年草
【原産地】 カフカス付近(黒海とカスピ海に挟まれた地域)
【薬用部位】葉、花、茎
【利用】ビール原料、生薬
歴史
抗菌作用があるため民間薬として古くから利用されていました。
古代エジプトでは薬用にされていたことが壁画のヒエログリフからわかっています。
またローマ時代(紀元前500~紀元後300年)には野菜として現在のアスパラガスのように食されていたことが当時の料理本からわかっています。
8世紀ごろにはビールの殺菌、保存料、風味つけとなり、現在のようにビール原料となりました。
これらのことからハーブティーとして楽しむ程度で大きな副作用が問題になることはなさそうです。
成分
教科書的には:
フィトステロール、フラボノイド、フムロン、ルプロン、アスパラギン、バレロニン酸、エストロゲン様物質などを含み
鎮静作用、鎮痙作用、利尿作用、健胃作用、催眠作用、抗菌作用、抗炎症作用、エストロゲン活性作用を持つとされています。
最近の研究では:
Bolton JL等によりホップの粘着性の樹脂が軽度の鎮静作用を持ち不眠症の治療薬に使える可能性を報告しています。
(Bolton JLet.al Chem Res Toxicol. 2019;32(2):222-233)
さらにこの効果はノンアルコール性のビールでも確認されています。
成分としてのみではなく機能性食品としての研究もされておりホップの持つ可能性に再度注目がされていることがわかります。
ダイエット
教科書的には:
利尿作用がデトックスに寄与しむくみをとり、鎮静作用はリラックス効果を示しダイエットを助けると考えられます。
最近の研究では:
平田らはホップを与えたマウスにHDLコレステロールの有意な増加が認められ、さらにホップ中のアポリポプロテインEが動脈硬化などの減少に寄与すると報告しています。
(Hirata H. et.al. PLoS One. 2012;7(11):e49415)
コレステロール値の改善効果は血流を良くして基礎代謝を改善ダイエットに役立つと考えれられます。
またオレゴン州立大学のミランダ等によると、アポリポプロテインEは減量を促進し、腹部脂肪を減らし、血圧を下げ、インスリン感受性を高めることによって肥満の人々にとって有用であることを報告しています。
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