カレンデュラ  運動機能の回復効果から若者のハーブと呼ばれるが、生活習慣病への効果も、、、


ポットマリーゴールド(カレンデュラ)は一度紹介しました。


植物

【学 名】  Calendula officinalis

【分 類】  キク科キンセンカ属 

【種 類】  一年草 

【原産地】  地中海沿岸 

【薬用部位】 葉、花

【利用】ハーブティー、アロマオイル、軟膏


歴史

古代エジプト時代(紀元前3000年~紀元前30年)に若返りの薬としてオリーブオイルで抽出された精油が塗り薬として使われていたことが壁画と遺跡よりわかっています。


中世ヨーロッパでは花弁を植物オイルに漬けた浸出油は軟膏として使われており、赤ちゃんのおむつかぶれや湿疹、敏感肌の肌荒れや虫さされ、保湿などに使われていました。


中世の頃はキンセンカを眺めているだけで視力が強化されると考えられていたそうです。

(キンセンカ Wikipedeia参照)


現在でも食用花として使われていることから、ハーブティーや塗り薬やアロマオイルとする程度の量では副作用の心配はすくなそうです。




成分

教科書的には

トリテルペン、フラボノイド、ポリフェノール、カロテノイドを含み殺菌、抗炎症、粘膜の保護、収れん、発汗、利尿などの作用を示すと考えられています。


キク科なのでキクアレルギーの方への使用は注意してください。


また花にはルテインが豊富に含まれています。 


ルテインは、眼の中の網膜や水晶体に多く存在し、パソコンやテレビから発せられるブルーライト、紫外線、光により発生する活性酸素を除去するのに欠かない成分です。

(東邦大学医学部、額田研HPより)



最近の研究では

Diptarka Ray等は2010年に心臓発作のリスクを減らすことを報告しています。 

(Diptarka Ray et.al.  Pharm Biotechnol . 2010 Dec;11(8):849-54)


また、B. D. Shivasharan等は、2013年に強い抗酸化効果を持ち、強力な抗老化作用につながる可能性を報告しています。

(B. D. Shivasharanet.al. Indian J Clin Biochem. 2013 Jul; 28(3): 292–298)




ダイエット

教科書的には

カレンデュラは消化管粘膜の炎症を抑え、内臓機能を強化、基礎代謝を高めダイエットをサポートし、利尿作用はデトックス効果を示し、むくみをとります。



最近の研究では

2019年 Yu-Tang Tung 等は運動誘発性筋肉疲労の回復効果について報告しています。

(Yu-Tang Tung et.al. Nutrients . 2019 Jul 25;11(8):1715)

ダイエットのために筋トレを取り入れている方には疲労回復を早める機能はありがたいものです。


2009年に Korengath Chandran Preethi 等はカレンデュラ抽出液が肥満や2型糖尿病に関連する慢性炎症を抑えることを報告しています。

Korengath Chandran Preethi  et.al. Indian J Exp Biol . 2009 Feb;47(2):113-20


薬だけに頼らずに、温和な効果のハーブティーなどを食事療法や運動療法と組み合わせ無理のないダイエットを・・・・・・・


薬の千夜一夜物語 漢方薬編

ヨーロッパでは漢方薬のようにハーブを処方箋薬として使います。 インドにはアーユルベーダを利用した医学があります。 日本の漢方医学は中医学とは異なり西洋医学の考え方を織り込んだ漢方薬です

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