レモンマートル 南半球オーストラリア原産の新しいハーブ材料でダイエット!
植物
【学 名】 Backhousia citriodora
【分 類】 フトモモ科・バクホウシア属
【種 類】 常緑
【原産地】 オーストラリアの亜熱帯
【薬用部位】 葉、花
【利用】 ハーブティー、精油(水蒸気蒸留法)
歴史
もともとオーストラリアの先住民であるアボリジニにより、料理や薬草として用いられていました。
第2次世界大戦時、イギリスはドイツのUボートによる海上封鎖によりレモン不足となりレモンの香りのシトラールの採取も困難となりました。
英連邦下のオーストラリアはレモンマートルより95%以上の高純度のシトラールが単離可能なことから、機械化による大規模なプランテーション農法をはじめて商業ベースでの活用がスタートしました。
以上、世界的には(アボリジニを除く)、比較的最近活用が始まったハーブなので天然物由来とはいえその利用には注意が必要と思われます。
純度の高いシトラールが抗菌活性を持つことが分かったのは1920年代、同時にヒト細胞に対する毒性も報告されています。
成分
教科書的には
シトラール(レモンの20倍)、ビタミン類、ミネラルなどを含み
リラックス効果にすぐれ、心を落ち着かせてくれます。 また ストレスによる不眠にも有効とされます。
なにより特長は 抗菌・抗ウィルス作用で、風邪やインフルエンザなどの感染症予防や、のどの痛み止めに使われます。(ハーブティー)
また、精油は入浴剤としてニキビ治療用などにも使用されています。
最近の研究から
レモンマートルは2005年の研究で院内感染の原因菌であるメチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)に対する有効性が示されました。
また2009年に書かれたレモンマートルの本に、眼の健康に重要なカロテノイドの主要な供給源と考えられているルテイン含有量がアボカドよりも高いことが掲載されています。
ダイエット
教科書的には
香りのもたらすリラックス効果は美容とダイエットの大敵ストレスを軽減し、不眠症の改善は睡眠時のホルモンや基礎代謝を高めダイエットをサポートしてくれます。
また利尿作用からむくみ取り効果を持つと考えられます。
最近の研究から
現在食品に添加する天然の抗菌薬としても用いられています。
シトラールは鎮静剤、抗ウイルス性、および抗真菌性を有することが臨床研究で報告されています。
(Pengelly A. Backhousia citriodora, medical herb. Aust J Med Herbalism. 1991; 3.)
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