ジュニパーベリー 古代ギリシア!神々への貢ぎ物。 そして今成人病にも効果が、、、
ジュニパーベリーはすでに2回紹介しています。
どんな植物?
【学 名】 Juniperus communis
【分 類】 ヒノキ科・ビャクシン属
【種 類】 常緑高木
【原産地】 北半球寒い地域
【薬用部位】 実
【利用】 ハーブティー、精油、スパイス
いつ頃から?
ジュニパー・ベリーの遺物がスイス湖畔の
先史時代の住居跡で発見されています。
古代ギリシアではジュニパー・ベリーを燃やして葬儀の際の悪霊よけとし、根の部分を冥府の神
ハーデスへの供物として焚いたと言われています。
コレラや腸チフスのような多くの伝染病に大きな医療上の役割を演じてきました。
15世紀、16世紀の薬草学の専門家たちは、ジュニパーが疫病に効果があるだけでなく、傷の治療にも役立つとしてジュニパーを高く評価しました。
フランスの病院では、長い間、ジュニパーの小枝をたいて病棟の空気を浄化していました。また、ユーゴスラビアでもジュニパーは万能薬と考えられていました。今日では、ジンの風味づけに使われることで知られています。
どんな効果があるの?
腎機能を改善する効果 、胃腸の調子を整える効果 、食欲増進効果 、美肌効果 、リラックス効果などがあるとされています。
心臓病や血圧にも!!
南方医科大学(中国)のHaohai Huang等は心臓病の危険因子を統計的に調べた結果、ジュニパーベリー抽出物に①HDLを高くしLDLを下げる作用、②血圧を下げる作用、③血糖値を下げる作用があった(1251人に試験)ことを報告しています。
(Haohai Huang et.al. Sci Rep. 2016; 6: 23625. Published online 2016 Mar 23)
ダイエットには効くの?
リラックス効果は美容とダイエットの大敵ストレスを軽減します。
腎機能改善効果は尿の排泄を促進し、むくみとりに寄与します。
糖尿病やコレステロールにも!!
培材大学校(ペジャだいがっこう 韓国)のJung Bong Ju等はアロキソン誘発糖尿病ラットにジュニパーの抽出物を経口投与して血糖値と中性脂肪値(TG)やコレステロール値を調べました。
その結果、抽出物を投与したラットに有意な差があることを示し、血糖値の改善作用と脂質代謝改善作用について報告しています。
(Jung Bong Ju et.al. J Ethnopharmacol
. 2008 Jan 4;115(1):110-5)
糖尿病に関してはその他にも多くの研究が報告されています。(動物実験レベル)
0コメント