カモミールはすでに２回紹介しています。

どんな植物？

【学　名】 　 Matricaria recutita

【分　類】 　キク科・シカギク属 

【種　類】 　耐寒性一年草 

【原産地】 　北ヨーロッパ、西アジア

【薬用部位】　葉、花、茎 

 【利用】　ハーブティー、精油、入浴剤

 いつ頃から？

　  ジャーマンカモミールは、4000年以上前のバビロニアですでに薬草として用いられていたと言われます。 　ヨーロッパで最も歴史のある民間薬とされています。 

　　日本へは、江戸時代（19世紀初め）にポルトガル人やオランダ人によって伝えられたといわれます。

（カモミール　Wikipedeia参照）

効果は？

安眠、リラックス効果 、鎮痛効果 、口内の健康を維持する効果 、肌の炎症を鎮める効果 、風邪の初期症状や月経痛をやわらげる効果 、糖化を防ぐ効果があるといわれています。

（わかさの秘密参照）

その効果は癌にも！

ケース・ウェスティン・リザーブ大学（ＵＳＡ）のDeendayal Patel 等は総説の中でカモミールに豊富に含まれるアピゲニンという成分が癌の発生率を下げることを報告しており、食事療法による臓器特異的、癌化予防効果について報告しています。

（Deendayal Patel et.al.　Int J Oncol . 2007 Jan;30(1):233-45.）

痩せるってホント？

睡眠時には『レプチン』という満腹ホルモンが分泌されます。　　睡眠の質と時間を改善するカモミールはダイエットの味方です。

また、そのリラックス効果はコルチゾールというストレス太りの原因となるホルモンの分泌を抑制してくれます。

ダイエット自体がストレスとなっている場合などにコルチゾールの分泌が増えていることが多いそうです。　

糖尿病にも効果が！

富山大学病院の加藤らはストレプトゾトシン誘発糖尿病ラットにカモミール温水抽出物を与えた場合と与えない場合でショ糖負荷試験や体重測定などを行いました。

21日間の比較観察結果、血糖値の有意な抑制と体重の減少がみらたことを報告しています。　

（Atsuko　Kato　et.al.　Agric Food Chem . 2008 Sep 10;56(17):8206-11）