西洋ハーブって体に良いの? (ジャスミンティー)


日本で処方せんに西洋ハーブを記入することはできませんが、EU諸国では西洋ハーブは古くから使われている医薬品として、漢方薬のように用いられています。


このようなハーブをメディカルハーブ(ハーブ医薬品)と呼びます。


しかし日本人にはなじみが薄く


まずはハーブといえばキッチンハーブを思いだす人が多いと思います。


そこでその代表である


ハーブティーを何回かにわけて解説していきます。


今日は第1回めとしてジャスミンティー


ジャスミンティーの良いにおいはリラックス効果をもたらすとされています。


匂いの元はベンジルアルコ-ルと酢酸がエステル結合したベンジルアセテートという分子量150.18の有機化合物です。


このように書くと体に悪い様に感じてしまうのですが、ベンジルアルコールなどのベンゼンの誘導体のことを


芳香族と呼びます。


その名のとおり、良いにおいのものにはベンゼンの誘導体が多いです。


しかし


私のような理系人間でも合成のものより天然のものの方が


漠然とですが


体に良いような気がします。


天然のジャスミンの花は古代エジプト人たちも栽培していたように


古くから人々に愛用されてきました。


さて、ジャスミンの花の香料成分は


cis-ジャスモンで


ベンジルアセテートと非常に似た構造式ですが


いまだに合成法は確立されていません。


やはり、天然と合成はちがうものなんだ!


妙な納得をしてしまいました。

薬の千夜一夜物語 漢方薬編

ヨーロッパでは漢方薬のようにハーブを処方箋薬として使います。 インドにはアーユルベーダを利用した医学があります。 日本の漢方医学は中医学とは異なり西洋医学の考え方を織り込んだ漢方薬です

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