レモンバーベナ コロンブス達がヨーロッパに広めたダイエットハーブ!
ベルベーヌ(レモンバーベナ)は一度紹介しました。
植物
【学 名】 Aloysia citrodora
【分 類】 クマツヅラ科・コウスイボク属
【種 類】 落葉低木
【原産地】 アルゼンチン、チリ、ペルー
【薬用部位】 葉、花
【利用】 ハーブティー、精油、香水
歴史
17世紀に南米からスペインによってヨーロッパにもたらされました。
和名は香水木(コウスイボク)で名前の通り香水にも使われます。
18世紀からイギリスのハーブガーデンに植えられ始めハーブティーとしてヨーロッパ大陸でひろく愛飲されました、
またリキュールの芳香剤としても使用されています。
成分
教科書的には
精油成分として、シトラール、ネロール、ゲラニオールなどを含みます。
またフラボノイドを豊富に含み、リラックスのハーブと呼ばれます。
不安や緊張を解き、心身のこわばりを取り除き、疲れを取り除いてくれるハーブです。
リラックスを目的に、夕食後から就寝前に飲む「イブニングティー」として親しまれています。
消化器系に働きかけるため、消化不良、吐き気、乗り物酔いといった胃腸の不調にもいいです。食後に飲むことで消化を促進してくれます。
最近の研究では
Elba Mauriz等は、多発性硬化症の進行性悪化につながる炎症マーカーレベル(CRP、IFN-γ、IL-12、およびIL-23)を臨床試験でレモンバーベナは減少させたと報告しています。
(Elba Mauriz et.al. Hosp
. 2014 Nov 4;31(2):764-71.)
Farshid Afrasiabian等は不眠症患者100人に対する臨床試験で、就寝の1時間前にレモンバーベナのハーブティー(砂糖入り)を服用すると睡眠の質が大幅に改善されたことを報告しています。
(Farshid Afrasiabian et.al. Res . 2019 Feb;33(2):350-359)
ダイエット
教科書的には
リラックス効果、消化促進効果があるとされておりそれぞれストレスを除き、内臓機能を強化することは基礎代謝をあげるうえで大切なことです。
最近の研究では
Lorena Funes等はレモンバーベナ補充は、21日間の激しいランニングプログラムの後に15人の男性ボランティアで筋肉の損傷を減少させたことを報告しています。
(Lorena Funes et.al. Eur.J Appl Physiol
. 2011 Apr;111(4):695-705).
Marina Boix-Castejón等により、54人の肥満女性に対する臨床試験で、レモンバーベナとハイビスカスのエキスを服用したグループに体重が減少し、血圧が低下、食後の満足感の増加があったことを報告しています。
(Marina Boix-Castejón et.al .Food Funct
. 2018 Jun 20;9(6):3173-3184)
筋肉量の維持は痩せにくい体づくりに重要ですし、食欲を抑える効果もダイエットには重要です。
食欲は血糖値と密接な関係があり、リラックスして十分な睡眠をとることは、食後の血糖値の急速な立ち上がりを抑えます。
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